アンソニー

イノセンスのアンソニーのレビュー・感想・評価

イノセンス(2004年製作の映画)
3.9
今作は人間と人形の
本質的な違いとは何かみたいな話でした。
人間を人間たらしめる要素を定義したとき
それに含まれぬ人々は人形なのか
それに含まれる人形は人間なのか。
哲学的な問いと一つの事件を
織り込んだストーリー。
決して分かりやすく作られてないので
追いかけるだけでも大変ですが
面白かったです。

会話の中での孔子や聖書なりの引用が
結構多いので
聞いてるだけじゃ何が言いたいのか
分かりませんでした。
引用するのは悪いと思いませんが
キャラクター自身が発する言葉で
描くシーンを増やして欲しかった。
こういうのはたまにやるから
ビシッと決まるんだと思います。

映像はめちゃくちゃ良かった。
CGっぽいところも違和感無いように
処理できてるし
街の風景だとか見惚れてしまいました。

アニメ版も見直そうかな。