リンダダーネルの野心溢れる悪女が輝く。
振り回されるジョージサンダース、エヴァレットホートン、ヒューゴバースは、各々の思い、人格が様々で面白い。
後半、サスペンス性が出てくる。
緊張感がもう少し出てくると傑作になったのではないかと思ったが、あえて抑えたのではないかと思った。
主題は人間の性の嫌らしさ。
とことんそこを追求したかったのではないかと。
サンダースの情けなさ。
ある意味では詩になっている。
階級社会への怒りのあるダーネルの野心溢れる行動には批判もあるのだろうが、そんな彼女と、保身・安定を考えてしまうサンダースとの間に徐々に亀裂が生じていく様は面白かった。
使用人の娘オルガは、ある嵐の夜、出会った判事と恋に落ちる。判事には恋人がいたが、、、