アルパカちゃん

蒼ざめた官能のアルパカちゃんのレビュー・感想・評価

蒼ざめた官能(2006年製作の映画)
3.2
主人公は大学を卒業したばかりの青年、ホルヘ。痴呆になった父親の介護。上手くいかない就職活動。父親から引き継いだアパート管理業で、貧乏ながら食べることには困らないが鬱屈した生活にある日転機が訪れる。 服役中のホルヘの兄アントニオは、女囚のパウラと愛し合うようになる。パウラは妊娠を強く望んでいたが、アントニオの生殖機能に問題があったため、アントニオはホルヘに「パウラを抱いてくれ」と頼む。

国(と地域)によって面会時にセックスができるところがあるってのをそもそも知らなかったから若干序盤ついていきそびれた。エロティックさはほぼなく、徹底して「家族愛」を中心とした愛の形にフォーカスしている印象。ホルヘの、生きていくことはできるけど真綿で首を緩やかに締め付けられているような暮らしから脱却したいという気持ちも痛いくらいわかる。邦題はわりと批判が多いけど、私はよくつけたなあとおもいました。官能から醒めた部分に愛情って帰結するんじゃないかな…。