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ヒッチコックのゆすりのkazu1961のレビュー・感想・評価

ヒッチコックのゆすり(1929年製作の映画)
3.6
▪️JP Title :「恐喝/ヒッチコックのゆすり」
Original :「Blackmail」
▪️First Release Year : 1929
▪️JP Release Date : 劇場未公開
▪️Production Country : イギリス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-571 再鑑賞
🕰Running Time : 82分
▪️Director : アルフレッド・ヒッチコック
▪️Writer : アルフレッド・ヒッチコック、チャールズ・ベネット
▪️MusicD :
▪️Cast. : アニー・オンドラ、サラ・オールグッド、チャールズ・ペイントン
▪️My Review
日本では劇場未公開でしたが、ヒッチコックの名声を不動なものにした作品ですね!
ヒッチコックの最初のトーキー作品かつ、イギリス映画におけるトーキー作品第1作という映画史に深い意味を持つ作品です。トーキー演出とイントロのサイレント・タッチの両方が楽しめる貴重な作品です。そして、トーキー部分では、その特徴を生かし恐怖に脅える女の姿を見事に描いています。
本作は、当初サイレントとして撮影されましたが、途中からトーキー化することになった経緯がありましたが、ヒッチコックはそういう慌ただしい方針変更に直面しても、さすが技巧派らしく音声という未知の技術を巧みに使いこなしています。殺人のシーンはカーテン越しにナイフをつかむ手と被害者の正気を失った手を見せるだけで語られ「見せないことでより多くのことを語る」サイレント技法の冴えを示しています。また、アリスが家族との朝食のテーブルを囲むシーンには「ナイフ」という言葉に怯え続け、パン切りナイフを見てパニックを起こしかけます。そのシーンも「ナイフ」という言葉だけをはっきりと際立たせる手法も秀逸です。
なお、ファンにはお馴染みのヒッチコック自身の登場場面は、主役二人が乗る地下鉄の中で、子供にいたずらされて迷惑そうな顔をしているのですぐに分かります。

物語は。。。
雑貸商の娘アリスは恋仲の刑事フランクと街へ遊びに行ったが、いさかいを起こし、男に誘われてついていきました。男は画家で、自室に行くと、アリスは襲われそうになり、逆に男を殺してしまいます。事件を担当したフランクは遺留品から犯人がアリスと知ることになります。同じ頃、事件の真相を知った浮浪者がアリスたちをゆすりに来ますが、この男は警察の要注意人物で、フランクはこの男に犯罪をなすりつけようとします。駆けつけた警官たちを見て、男は逃走し、最後に大英博物館に逃げ込みますが。。。

▪️Overview
イギリス映画界初のトーキー映画となる、アルフレッド・ヒッチコック監督によるサスペンス作品。恋人である刑事フランクと喧嘩したアリスは、偶然知り合った画家の男に誘われるがまま、彼の家について行く。ところが、男に襲われそうになったアリスは、誤って男を殺してしまう。捜査の中でアリスが犯人だと気づいたフランクはとっさに証拠を隠すが、事件の真相を知った男が2人を恐喝するようになり……。(引用:映画. com)
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