Monisan

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生のMonisanのレビュー・感想・評価

4.0
観た。

1968年製作か。
お話はシンプルなんだけど、怖くて緊張感のあるゾンビ映画の元祖、原点。

人の肉を食べる事が分かってからの後半のショッキングな場面や、頭部を破壊すると停止させられるといったその後への影響となるイベント的なシーンは勿論良いんだけど。
人間ドラマとしての面白さがある。家の地上階に留まるか、地下室に籠るかという議論。ベンとクーパーさんだと性格の違いで、明らかにベンの方が正しい事を言っているように聞こえるが。もし、地下室に籠っていたらどうだったのだろう、と考えさせられる。

ラジオやTVの情報は大事だよね、でも逃げ出そうとしなければ、とか。ジョニーのキーが手に入れば、とか。最後もベンはもっと分かりやすく助けを求められなかったのか…とか。
色々ヤキモキとしながら観るのも醍醐味か。なんでゾンビ映画がこんなに今も支持され多くの作品が作られているかのヒントがこの辺りにありそう。この映画で描かれた、単なる恐怖パニックでは無い、ゾンビという障害に対峙する人間模様とのマッチングの良さだったりするのかも。

観て良かった。


ジョージ・A・ロメロ、監督
Monisan

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