本作は映画好きな人にシネフィルの中ですごい評価が高い作品があると言われて、その人からビデオを借りて鑑賞した。監督はロバートシーアーでアカデミー賞主演女優賞受賞したこともあるジェシカラングが主演の作品で、どんどん上がる物価上昇率に音を上げるご婦人方は、アメリカでも日本でも同じと言う感じがする。離婚した夫からの教育費じゃあ2人の子供を食わせていけない女性が、赤字続きで骨董店経営に苦しむ女性、そして亭主に逃げられ無一文となった女性。ハイスクール時代はチアガールで鳴らした3人が、マネー欲しさに計画したどえらい作戦を描いたもので、公衆の面前でまんまと大金を奪おうとする女性たちをスリリングに描いて、成功するか否かを問うた作品である。熟女トリオがマドンナパワーを発揮する痛快コメディーである。オープニングは可愛らしいアニメーション仕立てになっていてポップさがうかがえる。脚本はロバートカフマンだったと言うことに驚きを隠せないのと音楽がパトリックウィリアムズ、撮影がジムクラブそして製作総指揮がサミュエルアーコフだからすごいメンツだ。それにしてもリチャードベンジャミンやジェーンカーティン、スーザンセントジェームズなど良い役者が揃っている。敗戦国の日本やドイツがこの国の人間だったら(アメリカのこと)今頃ソニーやベンツが支えてくれているって言う言葉がすごく重い。というかタイムリーに物価が上がっているからちょうどこの時期に見れてよかった。
