藍海

恋のドッグファイトの藍海のネタバレレビュー・内容・結末

恋のドッグファイト(1991年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

リバー・フェニックスに恋してる女の子向けの映画かな、とも思ったけど、リバー主演でこんな映画を撮ってくれてありがとうと叫びたい。
とても甘酸っぱくて擽ったくて切ない、たった一夜の恋物語。
ドッグファイトという遊びは最低だけど、不器用ながらもローズに好かれようと頑張るエディに胸がときめきました。
ローズは確かに美人とは呼べないかもしれませんが、知性と優しさと、魅力的な声。エディと仲が深まっていくにつれて、恋の力でどんどん綺麗になっていったように見える。リリー・テイラー、これ以上ないくらいのハマり役でした。

オルゴールの館と、ローズの部屋でのキスシーン、どちらも素敵すぎて眠れないくらいだった…。
これは今まで見てきた映画のキスシーンの中でもナンバーワンかもしれない。ぎこちないけれど情熱的で…。
最後までしたんだろうけど、幸せなキスだけを見せて夜のシーンが終わったのがとても良かった。

エディもそうだし、あの男の子たちは最低なところが沢山あったけれど、それでも彼らは普通の少年で。そんな彼らに待ち受ける戦争。エディの腕に入れられた4匹の蜂は、やっぱり……。

住所を捨てた時はヒヤッとしましたが、ローズと会えなくなるようなありがちなラストではなく、最後の最後で会わせてくれて良かった。割と冷静なローズに対し、今にも崩れ落ちそうなくらいにくしゃくしゃに歪んだエディの表情……。
その後の二人の人生が幸せなものでありますように。
藍海

藍海