リヴァー・フェニックス主演の戦争を背景としたラブロマンス。
1963年、ベトナム出征前夜の若き海兵隊員たちはサンフランシスコでの最後の夜を楽しもうと街に繰り出し、一番ブスの女の子をパーティ会場に連れてきたものが勝ちという「Dogfight」というゲームをはじめる。
フォークシンガーに憧れるウェイトレス、リリ・テイラーを誘ったリヴァー・フェニックスだったが、次第に彼女に惹かれていくのだった…
遊びのはずがだんだん本気になっていく、少女マンガさながらのお約束の設定ながら、単なる甘ったるい恋愛映画になっていないのが好印象。
そもそもリヴァー主役の時点で反則?!笑
うっとりせずには居られない凛々しく端正な顔立ち。毎度の事ながら、髪の毛の一本、神経の隅々までカッコイイが埋め込まれてるかのよう。
眉間のシワさえリヴァーを形作るに不可欠な要素じゃないかな。
如何にもなアメリカンな雰囲気、ピュアで可愛らしい男女の交流、ベトナム戦争の暗い影、仲間の死…
刺青の演出も効いていて、苦味を伴う後味は単なる恋愛映画で括れない深みすら。
お世辞にも可愛いと言えないL・テイラーが、どんどん魅力的に、チャーミングに見えてくる不思議。
オルゴールの音色とマッチしたバードキスシーンはキュン。
…タグは取ってあげたかったなぁ。笑
無邪気なリヴァー・フェニックスを永遠に閉じ込めた隠れた名作だった。