あーぁ

ギャング・オブ・ホラーのあーぁのレビュー・感想・評価

ギャング・オブ・ホラー(2006年製作の映画)
3.7
ショ〜タ〜イム!

『パプリカ』『パーフェクトブルー』『Death Note』『HUNTER×HUNTER』等の日本アニメーション製作会社マッドハウスとスヌープドッグのヒップホップという謎タッグにより生まれた、語り部タモリさん風スヌープドッグによる人間達の魂を地獄に送る世にも奇妙なオムニバスホラー。

序盤からスヌープドッグ先生が、なんでタモリになったかという経緯が延々アニメーションで流れ、割と長くて掴みはあまり良くない。

しかし侮るなかれ、あのクソポンコツホラー『バイバイマン』のステイシータイトル監督の割にはなかなか面白いポンコツホラーぞ!


1話目

口が臭いダニートレホに不思議な力を与えられた女がグラフィティアートで町一番になるためにラクガキ集団を目の敵にするアートってなんぞや?ホラー。

見るからに口が臭そうなダニー・トレホに壁に名前を落書きするとその人物を殺せるというデスノートもびっくりな力を与えられた少女は、何故か町一番の落書きアート師になるという、すげぇ小せぇ野望の為にヤンキーどもをちまちま名前消して根絶やしにしていくというね。笑


フェラチオ中にジッパー下がらんくてポケットに入れた銃が暴発してちん子爆破して死んだり、

ズッコケてビール瓶頭に突き刺さってビールと血が一緒に吹き出て死んだり、

電話ボックスで受話器のコードが首に絡まって窒息死したりとアホなピタゴラ死が楽しい!

ダニートレホは今回はリュークの様な立ち回りだけど非常に口が臭そうで良いですね!

先日たまたまネットニュースでダニートレホが交通事故で乳児を救ったニュース見てほっこりしたけどトレホは子供には優しいなぁってのが映画でも体現されとる様な?

ま、全然そんなことは無いラストやったけどね笑


2話目

戦う時が来た!
老いぼれ退役軍人のじーさん達によるリベンジホラー!

親父の屋敷を相続するため足腰弱った退役軍人のじーさん達が住む屋敷に一年住むことを条件に愛人と移り住んできたクズ野郎テックス。

しかしこのテックスって野郎が父親に勘当されて父親ぶっ殺したり、住み込みで働く家政婦ぶっ殺したり、ジジイどもの年金搾取したりと鬼畜の限りを尽くすやんちゃ坊主。

遂に食事も治療もろくに与えない生活にジジイの1人が死亡。

今まで従うだけでもうろくしてたじーさん達が遂にブチ切れて復讐の狼煙をあげるリベンジっぷりが痛快やったね〜

自分達だけ至福を肥やすテックスと愛人と愛犬のチワワ。

キャビアの食い過ぎでオナラばっかする愛人にはキャビア自動食わせ機でたらふく食わせてボテ腹爆破!

破裂した腹から滴るキャビアはチワワに喰わせるというかなり良い感じのグロさで楽しいリベンジでしたわぁ


3話目

有名MCになるためマブダチも蹴落としてスターへの栄光を掴んだ男がマブダチのゾンビに襲われる因果応報ホラー。
リンシェイが謎の女性を怪演しているくらいしか特に面白みは無かったかな。


最後に全ての話で報いを受けた人間達がスヌープドッグ先生に地獄送りにされゲロ吐き小人のゲロッパとともにスヌープドッグ先生による地獄節ラップでお説教という謎のエンドロールで終了するバカホラーでしたね。

スヌープドッグはチワワぶち殺すくらいしか大した仕事もしてへんけど、その他のキャストやコメディに振り切ったグロっぷりが楽しいオムニバスものでしたね。

ステイシータイトル監督、こんな楽しい作品も作れんのにどうして次作はあんなショボいカスホラーになったのか実に謎やでぇ

あと殆どギャング感は無くって、基本スベりまくったギャグかましたスヌープドッグ先生が観れるのでこれ『ギャング・オブ・ホラー』やなくて『ギャグ・サブ・ホラー』やったね。
あーぁ

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