知名度低いけどいい作品だから、って元レンタルビデオ店員の知人に勧められて鑑賞。
コメディものかと思ったら予想を裏切るシリアスものだった。
特にこの作品のデニーロと同じくらいの世代には、仕事をして稼いで、「自慢の息子になれ」みたいに発破をかけて、(道を踏み外さないようにと)厳しく躾するのを是としてる父親は結構いるよね。
そしてそれに何の罪悪感もないというか、何なら「期待なんてしてない」と宣っちゃう感じ。重なる親を持つ人も多そうだなと。
その親が、いざ子供が成人した後に孤立していく感じは、フランクの旅の節々に象徴的に切り取られる独りの絵面で感じさせられる。
フランクが無邪気に無知でいた裏で、亡くなるまでの奥さんはどれほど、頭を抱えるような話を子供から聞かされてたんだろうね。
その苦悩の感じが最後フランクに少しながらも伝わるのが救いだった。
てか長女の旦那は結局最後いるんかーい。何でやねん。
