髙田由美

デイジー・ミラーの髙田由美のレビュー・感想・評価

デイジー・ミラー(1974年製作の映画)
3.5
黒柳徹子か?という勢いで、ろくに人の話を聞かず喋りまくるデイジー。

観始めて15分ほどは、これはハズしたか…もうやめようか…と思っていたけど、
段々面白くなってきた。映画の内容がということではなく、独特の感じが癖になってきて。最初は引き気味だったデイジーにも何だか魅力を感じ始めてきた。

19世期のヨーロッパ社会とアメリカ社会の違いが、感覚として伝わってきて興味深い。
お貴族様世界の中でデイジーが歌うアメリカの歌の違和感。
伝統と自由の相入れなさ。

そして、「え、そうなっちゃう⁉︎」っていう予想外のラスト。

観終わってみると面白かった。
どこを切り取っても絵画になりそうな美しい映像も見所。

それにしても貴族って暇だね。
髙田由美

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