似太郎

ボーン・イエスタデイの似太郎のレビュー・感想・評価

ボーン・イエスタデイ(1950年製作の映画)
4.3
ジョージ・キューカーはアメリカ版成瀬巳喜男みたいな監督。あくまで演出だけに徹し、主演女優を魅力的に撮る…点が似ている。

個人的にキューカー作品は『ガス燈』や『スタア誕生』など一切「オトコ目線」が無くオンナ!オンナ!オンナ!👩‍🦰といった要素があるのだが、頭の悪い主人公のジュディ・ホリデイをジャーナリスト役ウィリアム・ホールデンが再教育してアメリカ社会の洗脳を促すというミもフタもない内容なのである。

たしかによ〜〜く考えりゃアメリカのプロパガンダ映画でしかなのだが、同監督の『マイ・フェア・レディ』の先駆けとして「バカな女を教育するパターン」の映画として資料的価値は大いにある。たしかに普遍性は無いが映画表現的には目を見張るモノがあり、奇妙な魅力のある作品。
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