このレビューはネタバレを含みます
【独裁者からの卒業】
独裁者ハリーは、
無知な女傑の躾役として、
記者ポールを雇います。
記者ポールは、
無知な女傑に知恵を授け、
独裁者ハリーの洗脳
から解き放ちます。
聖母となった彼女は、
無知な男に吐き捨てます。
『ググレカス!』
【ジェイソン・ボーン】
記者ポールは、
『彼女が悲しむから汚職はしない』
と宣言しました。
ジェイソン・ボーンもまた、
『彼女が悲しむから殺人はしない』
と宣言しています。
【誰の視点で鑑賞すべきか?】
記者ポールは正義漢であり、
その生き様は立派です。
しかし本作は、
ポールの視点ではなく、
独裁者ビリーの視点から
己を省みるべき作品です。
自分を善だと思い込むと、
『自身の悪には気付けない』
のかもしれませんね。