桔梗F

スティーブン・キング ドランのキャデラックの桔梗Fのレビュー・感想・評価

3.8
イカれてるのはどっち?

スティーブン・キングの短編小説の映画化。

極悪非道!人身売買ブローカー・ドラン(クリスチャン・スレーター)に妻を殺された小学校教師の夫(ウェス・ベントリー)が、復讐を決意(。´Д⊂)

超よくある定番設定の低予算リベンジムービーですが…

実はこちら、ちょいと異色リベンジものなのです
(゜ロ゜;
ちょいとどころか、似てるのがないんじゃないかと…

しいて、似てる映画を上げろ!と言われれば、
同じキング原作の「ショーシャンクの空に」かも(;゜∇゜)

キング原作の映画化は、大半がヘッポコに仕上がるんですが、こちらは短編を映画化したからか、うまくまとまり、一応当たりの部類に入るかと思います(*´-`)

復讐は復讐なんですが、そこに至るまでの道のりが険しいことといったら(。´Д⊂)

タイトルにあるドランのキャデラックは…魔改造され、超防弾性能やハイテク危機で難攻不落の要塞と化してます(;゜゜)
時空要塞マクロスくらい無敵です!

スレッガー・ロー単機で、ソロモンを攻略するくらい難しいです。
「戦いは数だよ。兄貴!」
※なんの話?

主人公は、ただの小学校教師なので、戦闘能力は雑魚同然。

頑強の移動要塞に守られ、抜けてるけど戦力が高い副官の攻撃力とハイテク装備相手に、一般人がどう復讐するかがポイント!

地味なんですが、それはそれは苦労に苦労を重ね、長期間かけて念入りに計画し…と、ここらへんが「ショーシャンク…」ですね(;´∀`)

そして、終盤はリベンジムービーからちょいとサイコホラー要素も入ってくるあたりがキング原作ですね(;´_ゝ`)

クリスチャンスレーターも非道役を笑ってしまうくらい怪演しますが、
ベントリーも「P2」のキチ○イ役から、隠れた戦争映画の名作「フロント・ミッション」の主人公、「ハンガーゲーム」のゲームマスター役と着々とキャリアアップ!

終盤は、イカれたスレーターを凌駕するほどの、狂気に憑りつかれます(´д`|||)

ほぼ戦力差が無理ゲー状態から、いったいどんな復讐が計画されるんでしょうね(;゜∇゜)
そして、どんな結末が待ってるのでしょう…

終盤の二人のやり取りは、恐怖というか笑えてくるほどの熱演(;゜゜)

かなり珍しいタイプのリベンジ映画ですが、まったく元ネタがないかと言われると…

原作の下敷きはエドガー・アラン・ポーの「アモンティラードの樽」が元ネタなんですけどね(;´∀`)

キングさんは、上手いんですよね♪
よそからネタをパク…ゲホンゲホン!

きつめなバイオレンスシーンや描写も少しはありますが、地味で低予算B級映画なので、ヘッポコに理解がある方向け(*´-`)
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