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ケリー・ザ・ギャングののんchanのレビュー・感想・評価

ケリー・ザ・ギャング(2003年製作の映画)
3.8
オーストラリア🇦🇺の伝説のアウトロー・ヒーロー、実在した義賊のネッド・ケリー‼️
本国では数々の書籍や映画化等で語り継がれ、本人が身に付けていた帯や甲冑は現在も美術館に保管されている。
シドニーオリンピックの開会式でもネッド・ケリーのイメージが使用されていた。

19世紀、イギリスの流刑地として多くの犯罪者が送り込まれてきた土地オーストラリア。ネッドの父親も犯罪者としてアイルランドから送られてきた移民の1人だった。犯罪者の息子として不当な差別と偏見に苦しむネッドは、貧しいながらも真っ当に生きようとしていた。10歳の時には溺れそうな子供を助けて、腰に巻く立派な帯を授けられた。しかし16歳の時、無実の罪で投獄され、出所すると弟ダンと2人の親友とともに“ケリー・ギャング”を名乗り銀行強盗を繰り返した。やがて彼らの行動はイギリス支配に苦しめられていた民衆の心を掴んでいく...

本物のネッド・ケリーはイケメンで勇敢で身綺麗にした好青年だった。
過去にネッド役は数々の役者により演じられて来たが『太陽の果てに青春を』(1970)でミック・ジャガーが演じて、世界的に相当な人気を呼んだと特典映像で知った😲

今作はカリスマ性を感じさせるネッドにヒース・レジャーはピッタリ💫根っからの悪者ではなく賢くて心の優しい人物を演じるに相応しかった。実在したネッドは25歳で処刑されたが、当時のヒースは23歳。同年齢で演じるにこの人しか居ないだろうとネッドが天から降りて来たかのよう🌟

オーランド・ブルームもネッドの親友ジョーを好演。

ネッドと許されない恋をする金持ち夫人にナオミ・ワッツ。当時34歳の美貌は見惚れます✨

オーストラリアの広大なる景色、自然の中で共存する動物の中にヒースはとても溶け込んでいる。🐎をこんなにも格好良く乗りこなす俳優もなかなか居ない。
オーストラリア出身でネッド・ケリーを小さな頃から伝え聞いていたであろうヒースはどんな気持ちで挑んだのだろう。最高の演技を鑑賞して惜しむしかないけれど、このように、1作1作想いを馳せて出演作品を鑑賞することは大切だと思っている💗
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