Morohashi

ヒズ・ガール・フライデーのMorohashiのレビュー・感想・評価

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)
3.5
セリフも展開も、テンポがとにかく速い。1.2倍速で見ているかのよう。
新喜劇みたい。


そしてブルース、ちょっとかわいそうすぎないか?
何も悪いことしてないのに。
雨が降りそうもないのに傘を持ち歩くほどの堅実なところがよくってヒルディが惹かれたはずなのに、これじゃブルースもヒルディもあまりにもかわいそう。


ウォルターがいい加減すぎ。
偽札掴ませたり、結婚を不当に阻止したり、ブルースのお母さんを半殺しにしたり。
彼のせいでいろんな人の幸せが崩されたと思うと、なんともやるせない。

よしんばウォルターとヒルディが一緒になったところで、この2人に幸せな生活があるとはとても思えない。

再びウォルターが保身のためにいい加減なことやって、またヒルディが不幸になって、ブルースに泣きついても取り付く島もなくて…っていう未来が見える。


ところでこの映画はある意味、女性は社会進出しましょうっていうプロパガンダめいたものを感じる。
もし日本で一昔前に同じような映画を作っていたら「働かずに家に入るほうがいいよ」って映画になるんじゃないかと思うと、カルチャーの違いって面白いなと思う。
Morohashi

Morohashi