桔梗F

アトミック・トレインの桔梗Fのネタバレレビュー・内容・結末

アトミック・トレイン(1999年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

核兵器を積んだ貨物列車が暴走し、鉄道会社の人間が命賭けで列車を止めようとする姿を、スリリングに描くサスペンス・アクション。

アメリカのTVムービーです。TV放映時は90分ほどでしたが、ソフトの完全版は121分。
しかし!アメリカ版DVDは168分!まったく完全版じゃありません(^-^;真の完全版は4時間ほどらしい…

あ、このタイトル聞いて失笑した方は珍作ファンです(・・;)
内容は『アンストッパブル』ぽいですね(;´_ゝ`)
中身や対応策は大体同じです(^o^)途中まで(笑)

では、なぜほぼ同じ内容の『アンストッパブル』が良作扱いされ、こちらが埋もれたか!?

それは、本作がよくも悪くもハリウッド映画の定石を完全にぶち破ったからである( ;∀;)

核爆発の脅威のもと、二児の父ロブ他、機関車の乗務員、鉄道局、ジャーナリスト、政府、軍が団結し、自らの命を懸けて立ち向かう!
『アルマゲドン』のような自己犠牲精神に満ちウルっとくる(;_;)

え?まんまハリウッド映画じゃん!と思ったら大間違い(*_*)

この映画の何がすごいって…
やることなすことすべて裏目に出るのである(;゜∇゜)
普通のハリウッド映画なら危機一髪のところで危険が回避されたりするが、こちらは間一髪で、すべてが間に合わない(苦笑)

多くの人の努力が何もかも無駄になり、次から次へと最悪の事態に陥っていく。
もうね、監督の悪意に満ちた映画。

そして、多くの苦労と犠牲をすべて無駄にし、結局脱線(笑)
それでも核爆発を防ぐべく、多くの人の苦労や犠牲を尻目にまさかの失敗→核爆発(;゜∀゜)

しかも、後半から監督が変わるため、まったく違う映画になる(゜ロ゜;もうなんの映画を観てたかわからないぐらい激変します♪
暴動あり、銃撃戦あり、アクションあり…なんだこりゃ?

アンチハリウッドにはファンも多い映画ですが、筋道だった脚本を期待したり、一般的なハリウッド映画が好きな方は絶対観ない方がいい怪作! 

こちらより、まだ『ファニーゲーム』の方がましなくらい監督の悪意を感じます(*^^*)
桔梗F

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