サマータイムブルース

悪い子バビー/アブノーマルのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

4.2
まるで御伽話のようなファンタジーの世界でした
ただし、[R18+]なのでお子様連れは厳禁です

ママから家の外に出ると猛毒ガスで死ぬ、と言われ続け、35年間一度も外に出ることなく、暗くて薄汚い家の中に閉じ込められて育ったバビー
ろくな教育も受けておらず、まともに話すことも、考えることもできません
Gを捕まえて遊び、ネコがお友達

バビーにとってはママが全てで、彼女の言いなりになるしかありません
例えば、椅子に座ってるバビーに、私の外出中そこから動かないで!!と指示されると、トイレに行きたくても動けず、その場でお漏らしし、帰ってきたママに怒られるという始末

身の回りの世話は全てママがこなし、ママの夜のお相手もさせられます
このママがあまりにも酷い毒親!!
というわけで、前半は胸糞シーンが続きます

そして、突然父親と名乗る人物が帰ってきてから物語が動き出します
35歳にして、ようやく1人で家を飛び出すバビー
外の世界は刺激がいっぱい!!
見た目は大人、中身は子供です
当然あちこちでトラブルを巻き起こします

外の世界では、殴る蹴るの暴行を受けることもあれば、優しく、親切に接してくれる人たちもいます
バビーには善悪の境界線がなく、生死の概念もないので、簡単に人を殺します
ネコも殺します
ただし彼に殺してる感覚はありません
誰よりも、心は純真無垢なのです
(エンドロール後に、この映画はいかなる動物も傷つけていません、とクレジットが出ます、念のため)

だからこそ、バビーの心情、孤独を想像すると心が苦しく、切なくなり、ヒリヒリしてきます
身体障害者の施設で、身障者と心を交わすことができたのは、その表れでしょう
バンド仲間や、バーの人たちがバビーに惹かれて仲良くなって行くのもその純真無垢さゆえです

バーで彼がバンド仲間と一緒に歌う姿は生き生きして、輝いて見えました
観客も大盛り上がりです

あ、あと、バビーのママが太って巨乳だったので、彼は巨乳が大好き♡
巨乳女性を見ると胸を触らずにはいられません(笑)
当然またもや騒動を巻き起こします

コレ、どんな終わり方するんだろ、と考えながら見ていたら、意外にも素敵な終わり方でほっこり
そうなんです、コレはディズニーも真っ青のファンタジー映画なのです

ただし、[R18+]です

⭐︎フォロイーのちぃちゃんのレビューを参考に鑑賞しました、ありがとう⭐︎