【鏡のような男】
不定期開催「dm的映画祭in秋の男祭り」のオーラスを飾ったのがこちら「悪い子バビー」でした。
作品自体は30年前に制作されたものなんですね。
今回劇場鑑賞出来たのはラッキーだったかも。
これは、当時としてもかなりセンセーショナル作品だったんじゃないかな・・・。
とにもかくにも、色んな感情がごちゃ混ぜになってしまうような余韻が残る。
胸糞・・・?
ん~~~~そういう要素もあるにはあるけど、そう言い切ってしまうとちょっと違う気がする。
実の母によって35年もの間、狭い自宅の中に軟禁(っていうかほぼ監禁)生活を送ってきたバビーが初めて見る「外の世界」
(外の世界には猛毒が溢れているのよ)
母の歪んだ愛の中にある「本当の愛」はバビーにしかわからない。
もしかしたら、お母さん本人すらもわかっていないのかもしれない。
鏡の世界に住むバビーが「外の世界」で目にしたのは「毒」なのかそれとも・・・。
これは映像の生々しさと相反するとてもピュアな物語。
そこにはバビーにしか見えない「本当」が溢れる世界だった。
「痛み」の中に感じる「優しさ」はバビーだけのもの。
続きはネタバレを含むので、いつものパブのステージにて・・・。