｢RRR｣も凄いけど、本作｢BBB｣も凄い。
コンクリート打ちっぱなしの部屋で｢ジー｣と安定器？の音が鳴り続けている。
外に出てから出くわす音のうるささはバビーの｢初めて｣を追体験しているのだろうけど、それにしたってうるせえ。
個人的に｢他人は自分の鏡｣という考え方が大嫌いだけど、バビーは地で｢鏡｣をやる。他人を取捨選択する倫理観が欠如している為、超多面体で超ミラーニューロンで超限りなく透明に近いブルー。
バビーは一つのコミュニティに腰を据えず、新しい環境を転々としながら、また出戻りしたりもする。そのドライブ感のある展開は飽きず、何でも吸収しちゃうバビーの性質を拡張する手引きになっていた。
また、ニコラスホープのルックも良い。いかにも邪悪さを抱えてそうでありながら、悪意のない行動動機を目の当たりにしていくうちに、マスコット的な一種の可愛さのようなものを覚える。ちまちま登場する宗教へのアンビバレントなモチーフもこのルックとよく絡んでいた。
ライブパフォーマンスはニックケイヴのようなポストパンク味を感じた。アーティストは自身の問題意識を昇華する工程がある以上、ステージングには自ずと演技が発生するわけだが、バビーにはそこに乖離がない。だから｢アヴァンギャルド｣の型にはめ込まれ他人から賞賛されるバビーの姿は可笑しくもあり、切なくもあった。
ライドのゴーイングブランクアゲインのポスターを確認。あのバンドはライド聞くのか！？笑
おっぱいを揉まれることに寛容な女性達。そんな都合いい母性はねえよ！？と思っていると、その母性達にボコボコにされるバビー。ざまあみさらせ！！
