香港映画好きなら見逃せない珍品、いや傑作。
ウォン・カーウァイが「楽園の瑕」を撮影するために当時のオールスターキャストを集めたものの、公開日が決定しているのに遅々として進まぬ撮影。業を煮やした製作のジェフ・ラウが、「それなら俺が撮ってやる」とわずか8日で同キャストで撮り終えてしまったという伝説の作品。
しかも、楽園の瑕よりも面白いという！
トニー・レオンが、レスリー・チャンが、マギー・チャンが、ブリジット・リンが…当時のトップスターが、あんな事やこんな事まで、ノリノリでイカれた演技をしてくれます。しかも、アクションは全く手を抜かない大迫力。
ストーリーは有って無いようなものだが、とにかくスター達の知能指数ゼロの演技がたまらない。
今でこそ、福田雄一作品なんかで日本のスターもコミカルな演技をするようになったけど、90年代当時のキムタクやトヨエツがタラコ唇になったり、変顔したり、女装して変な歌詞の歌を歌ったりなんて事務所が許さないだろうな。
是非、楽園の瑕とセットで観よう。
