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旅情のkikuのレビュー・感想・評価

旅情(1955年製作の映画)
4.5
ヴェニス にやって来たアメリカ人のハイミス(死語?)のワクワクした気持ちや1人で過ごす寂しさ、恋することへの不安、恋人と過ごす夢のような時間、そして別れ…
揺れ動く彼女の気持ちと水の都ヴェニス の素晴らしい風景が何とも合っていて、初めて観た時から心を掴まれた大好きな映画です。
まだ子供だったけど彼女の切なさが伝わって胸が痛くなったものです。
そして「ロッサノ・ブラッツィみたいなイタリアの無骨なオジさん、スマートじゃないし良さが分からん」と思っていたけど、自分がおばさんになって映画館で久しぶりに観たら「あれ?けっこう格好良かったんだ!」と驚いて自分が年齢を重ねてまた観ると全然違ってくるのが面白いなと思いました。
バイオリンの主題曲で更に切なさが盛り上がって、良き映画には良き音楽があるのは大事としみじみ感じる。

観光案内としてヴェニス の魅力もとても良く伝わるので行きたくなること間違いなし!
実際に行って、サンマルコ広場の2人がよく待ち合わせをしたカフェでお茶をした時に、バイオリンの生演奏で「Summer Time」を聴いてめっちゃ感動しました😊
古き良き映画!
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