結婚適齢期女性向け小説が書けるS.マーティンは多才な人なんだと思う。
じゃあ金の無いオッサンが観て面白いのかと言えば、何一つ面白くない。
だって彼女の選択肢が裕福でなんでも買ってくれる割り切った関係を望むおじさん(愛人だよね?)か、友達感覚で金が無く都合の良い時だけ誘ってくる小汚い若者かの二択でしょ?
そしてその選択権は彼女にある様だが、取り立ててそんなに魅力的には見えない。
ジェレミーはいざ知らず、レイに関しては、ミラベルを明らかにshopgirlと侮って誘っているのに、それを自分の価値だと錯覚して自分に酔っている風にしか見えない。
それは三者三様の打算にしか見えず、やはり恋愛はファンタジーだと分かっていても、その要素を取り除いて仕舞えば、恋愛映画には実は何も残らない。
最後に共同個展を開く程、急に認められたみたいだけど、ファンタジーにするべきはそこじゃ無い気がする。
でも結局借金も無くなり、十分元は取ったミラベルはハッピーエンドなんだと思う。