ノッチ

執念のミイラのノッチのレビュー・感想・評価

執念のミイラ(1944年製作の映画)
3.0
美術館に展示されているアナンカ王女のミイラを取り戻し、エジプトへ帰すべくアドベブは、手下とミイラ男=カリスをアメリカへ向かわせる。

ユニバーサル・ミイラ・シリーズの第4作目にして、『ミイラの復活』(1940)、『ミイラの墓場』(1942)に続く〈ミイラ〉4部作の第3弾です。

カリス役はロン・チェイニー・Jr.が続投。

ユニバーサルモンスターシリーズちょっと飽きてきたので、間を置いたほうがいいかなと思いましたが、間をあけたら永久に放置しそうな気がするので観ることにしました。

仕切り直しかと思ったら、『ミイラの墓場』を受けたストーリーでしたね。

今回はカリスとアナンカをエジプトに連れ戻し、安息の地で憩わせることが目的とされます。

そうしないとアナンカの魂は永遠にさまようことになるというのです。

前作と比べると、少しは持ち直しているかな。

この作品は、当時のユニバーサル怪奇映画の定番からすると意想外な結末によってよく知られているようですね。

第二次世界大戦中に製作されたことを考慮すれば、ある程度は仕方のないことではあるのだが、わりと粗が目立つ作品でした。

今回の物語は前作の事件から少し時間を置いた頃のようで、その記憶は消え去ってはいません。

前々作でも、前作でも死んだはずの高僧アンドヘブも、ミイラ男カリスも普通に登場しているのは御愛嬌といったところか。

本編の長さが1時間しかないにも関わらず、けっこう退屈を覚えました。

それでもそのラストの展開だけは目を見張るものがある。

この意外な結末だけは評価を受けるに充分値するだろう。
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