sugasan

デッドリーターゲット/襲撃のsugasanのレビュー・感想・評価

2.5
なんと、本作を鑑賞かつFilmarksにレビューを投稿している奇特な人間が俺しかいない(2023/2/26時点)。

前田日明の盟友(後に絶縁)田中正悟の主演作のように宣伝されているが、実態は誰がどう見てもゲイリー・ダニエルズが主演で、田中は悪役の香港マフィアを演じている。
ちなみにジャケットの白いコートでマシンガンを構えるシーンは本編には存在しない。

映画自体はPMエンターテインメントお得意のド派手なカーアクションと爆発に加えて、出演俳優が皆そこそこ動けるので格闘シーンもそれなりに見応えがある。

また、キャスト欄にはビタイチ書かれていないが、冒頭で速攻退場する麻薬捜査官役でマイケル・ジェイ・ホワイトが、香港マフィアの大物チャン役でバイロン・マンが出演しており、お宝映像としても楽しめるかも。

肝心の田中はまあまあ動けているが、大根演技と自己主張の強い怪鳥音が鼻につく悪役モブといったところで、正直いてもいなくてもどっちでもいい役。
ラストではボスのバイロン・マンを差し置いて主役二人に蜂の巣にされる栄誉?を頂戴している。
どうせなら田中とダニエルズのタイマンが見たかったが、何故か劇中一度も実現せず。大人の事情か?

胡散臭さ満点のジャケットのせいかたぶん誰も見てないと思うが、映画自体は良作とは言わないまでもそれなりに見れる出来なので、まあ暇つぶし程度に。

追記:
戯れに本作のWikipedia(https://en.m.wikipedia.org/wiki/Deadly_Target)を調べてみたところ、田中正悟の名前は一切ない。
また、冒頭の田中VSマイケル・ジェイ・ホワイトのシーンは日本版にしか存在しないらしい。

もしかして、これ元々全く関係ない映画に田中の出演シーンを強引に追加しただけではないだろうか?
そう考えると、ゲイリー・ダニエルズと田中の出番が重ならないことも腑に落ちる。

なんだかきな臭くなってきたので、これ以上調べるのはやめておいた方がよさそうだ。
くわばらくわばら...
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