Jimmy

暗黒街の復讐のJimmyのレビュー・感想・評価

暗黒街の復讐(1948年製作の映画)
3.5
バート・ランカスターとカーク・ダグラスが初共演した映画。
そして何より、あの大傑作『遅すぎた涙』で「稀代の悪女」を演じたリザベス・スコットの存在感が光る映画だった。

14年ぶりに刑務所から出所したばかりの男フランキー(バート・ランカスター)が、酒場の経営者になっている男ノル(カーク・ダグラス)の元へ行き、「儲けの半分を渡す約束だよな」と迫るが、ノルはフランキーに金を渡す気は全く無い。
フランキーが14年も収監されていたのは、禁酒法時代に酒の密売をしていた頃、追手を5人殺したからだったのだが、フランキーのおかげで刑務所に行かなくて済んだノルだった。
ノルは、その恩義に報いずに「フランキーが何を狙いとしているのかを探る」ために、自分が囲っている女ケイ(リザベス・スコット)を差し向けるが、ケイとフランキーは惹かれあっていく…。
ノルは、再びフランキーを殺人者に仕立てて自分への関わりを断とうとするのだが、意外な展開が待っていた。

まあまま面白い映画だったが、サスペンス映画DVD-BOX(10枚組)に収録される映画ではなく、ギャング映画DVD-BOXに入れるべきでは?…という気がした。
あまりサスペンス映画というドキドキ感は無い映画。

また、邦題も『暗黒街の復讐』となっているが、原題『I Walk Alone』から飛躍しすぎた感もある。
リザベス・スコットの歌声が聴けたりして、それなりに楽しめる映画ではあった。
Jimmy

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