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バッド・チューニングのmovieJackのレビュー・感想・評価

バッド・チューニング(1993年製作の映画)
3.5
最近のリンクレーター作品好きな私としては「エブリバディ・ウォンツ・サム」の公開を迎え
設定が似ているとのレビューを拝見し
事前に鑑賞しておかなければと慌てて鑑賞

アメリカ高校生物映画の王道と言えば「ブレックファスト・クラブ」が思い出されるが
同様に今作も普通にマリファナを吸っていることに驚き
ヤッパリ日本とは違い
全く違う世界のお話とも感じたが
今作は更に
車・酒・恋愛・通過儀礼・先輩後輩の上下関係についても描かれ

特に新入生への通過儀礼は
男子には車で追い掛け回してまで行う木製の板による尻叩き
女子にはケチャップやマスタードをぶっかける等々の
信じられない行為を嬉々として行う姿はアメリカもカッコいい事ばかりではないのねって感じるも…

日本でもクラブや学生寮で
新入生への自己紹介や一発芸や歌の強要とかと同じものかな…

私の中学校でも
「暴き(あばき)」という名の
数人に取り押さえられて
ズボンを脱がされ
イチモツをあばかれるなんて
とんでもない光景を思い出しました…(笑)

その観るに耐えない儀式も
ちゃんと先輩へのしっぺ返しが用意されていて
一方的な行為でなく嫌味無く描かれているのも監督の優しさを感じられた

全般的に
劇的なドラマが有る訳ではないが
高校生の夏休みを迎えた時の高揚感が伝わり
酒が有れば飲み
車が有ればドライブ
高い塔が有れば登り
飲んだ後の学校(グランド)への侵入
朝帰りの普段と違う町並み
こっそり家に帰る時の緊張と
布団に入った時の幸福感
毎日バカな事しかせず
何を話しても楽しく
常に笑い希望しかなかった一番楽しい年頃が切り取られていた

自分のその頃の思い出や
友人達の顔や姿も思い出され
この年齢になれば
事故等により亡くなってしまった友人も居り
懐かしい哀愁等も感じられた

また大物俳優達の若い姿を見るのも楽しく
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ベン・アフレック
マシュー・マコノヒー
レニー・ゼルウィガー等々

特に卒業して社会人になっているのに
まだ高校生と遊ぶ先輩役の
あるある感が半端無い(笑)
マシュー・マコノヒーは最高で
前を通る全ての女性に
軽く言葉を交わして通り過ぎる際
さりげなくお尻を触るテクニック
是非真似したいものです(笑)
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