ぐちゃっと潰れる巨大蚊(キョダイカ、とても語呂が悪い)の質感。いいぞ、気持ち悪い。
いつも叩いて潰し殺している蚊も、ここでは通用しない。実際、誰だったか忘れたが、わざわざ蚊を指で捕まえて、木の板(?)に挟んで潰し殺すシーンがある。甲虫にでもなったか。宇宙からの影響ははかり知れぬものがある。
羽をむしるシーンもあり、子供のころの無邪気という名の残酷性を思い出したりも。足を千切るシーンは無かったか。
宇宙人の力を借りた蚊の逆襲。扉を突き破り、車を大破(とは言い過ぎか)させる強靭な口器で次々に人間を襲っていく。
奮闘虚しく火花に散っていく巨大蚊に、もちろん哀愁は全く感じなかった──。
カナザワ映画祭にて