Kaji

韓半島 -HANBANDO-のKajiのレビュー・感想・評価

韓半島 -HANBANDO-(2006年製作の映画)
2.6
ゴリゴリの反日映画だった。

中日の狭間で苛まれたが、朝鮮半島は韓民族のものだとビシッと臨死体験済みの大統領が言うラスト。迎合に見えても融和しながら世界経済をサバイブするべきだと言う首相とは対立します。
基本は半島統一と日本の侵略自認。

 他の映画でも韓半島の受難と民族のアイデンティティの主張は描かれていますが、感覚がやっぱおもしろいなと思ったのが、渦中の国璽を探す発掘のためにガンガンに文化財級の韓屋を壊すところと、大事な大事な情報が載ってる本をバカバカ投げたりするところ。国璽の印影分析はプレゼンされるのに大宗が押した事の真意はとても主観的なところ、、
「それはざっくりでいいんだ」て思った笑



個人的には、日本をどんな肖像で描こうとも、作品が面白ければ気にならないし、悪者に描いてもらってもいい。
傷ついた人がいる歴史を、傷ついた人の目線から見る事ができるのは、フィクションの醍醐味のひとつだと思っています。
時には権力者や歴史の偉人や科学者も見方をひねり悪になるもんだし、どう描くかに納得の動機があれば。
被害・加害という繋がりだけでなく、痛みの共有につながるなら、作品は作られるべきです。
 ただ、ちょっと観念的なサムライや、外相がネイティブな韓国語を話しだした時、自衛隊が軍事挑発をするとこは、もう寝ようかな、と思った、、そこじゃない。


でも、なんで2006年にこの映画が作られたのかな。。

日本にも「日本すごい論のネトウヨ映画」には、自己犠牲の美化と事実の改竄が必ず入り、もうげんなりしますが、やっぱりちょっと同じようにげんなりしました。
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