超空間コベ

メシア・オブ・ザ・デッドの超空間コベのレビュー・感想・評価

メシア・オブ・ザ・デッド(1973年製作の映画)
4.0
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』からわずか5年。
人肉を喰らうゾンビは、すでに“走って”いたのだ!!☆

「あなたの叫びは、誰にも届かない…!」
70年代独特の陰影と質感にマッチした、劇中を満たす不穏な空気が、もう堪まらない。♪

冒頭1分半の寸劇で、一気に、妖しい狂気と惨劇の世界に引き込まれます。素晴らしい…!
…まぁ、その後に続く物語には
 一 切 関 係 無 い
シーンですけどね。(笑)

小さな港町、ポイント・デューン。
ここでは月が赤く染まり、町ぐるみで
100年前から受け継がれた暗い恐怖を隠している…。

夜、主人公(ヒロイン)・オーレッティが給油に寄ったガソリンスタンドでは、店員が闇に向けて何やら拳銃を乱射してて…。
この不穏な感じ、黒沢清が好きな人にオススメ。
うん。イ~ィ感じだ。

ここで登場するゾンビは、『ボディ・スナッチャー』や『パラダイム』の様に、パッと見ぃ人間と変わり無く、不気味にこちらを見つめ、気付くといつの間にか集団で囲まれていて…、というタイプのヤツ。

スーパーと映画館、今や定番の惨劇フィールドだね。
そしてクライマックスでは、籠った建物のスリガラスに幾つも手がベタベタ張り付き、ガッシャーン!とゾンビが雪崩れ込んできますよぉ!!☆ヒャッハー!♪

ところで、あのネズミをバリボリ食べてた寄り眼ゾンビ、『ソドムの市』で
「これを見ろ。気に入ったか?美しいだろう…!」
とか言いながらうんこ食べてた人じゃない?違う?(笑)
超空間コベ

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