エリート・スクワッドの作品情報・感想・評価

『エリート・スクワッド』に投稿された感想・評価

まさと

まさとの感想・評価

4.0
ブラジルのギャング映画。
名作「シティ・オブ・ゴッド」ほどではないが、こちらも面白い。
なかなか良かった。2008年ベルリン金熊賞受賞。
殴りまくり殺しまくりで始まり、またそれで終わる。刑務所の中でも縄張り争い、娑婆のギャングを一掃しても管理する警察官がギャングみたいに仕切る。それが政治家にも繋がっていて。ウクライナとロシアの縄張り争いも結局はこれみたいなもんじゃないの?。
映画は主人公のナレーションでドキュメンタリータッチで進んでゆく。
粗暴なシーンが多くて、登場人物もシッチャカメッチカ。
この映画はフィクションだと断り書きがあったが、何だかブラジルの治安状態を思わせる映画だった。
半兵衛

半兵衛の感想・評価

4.0
パッと見はテレ東のお昼でやってそうなB級アクションだが、実際はギャングとの過酷な闘争に身を置く実在する特殊部隊とその周辺の状況をリアルに描いた重厚な社会派ドラマの名編。街にはびこるギャングとつるんでいる警察は信用できないとばかりに身も心もすり減らして闘い続け、挙げ句の果てに多忙な仕事場が原因で家族と距離が生じても任務に従い闘争に赴く主人公にグッと来る。

銃撃戦などといったアクションシーンも迫力充分で楽しめるが、それ以上に特殊部隊のビニール袋を顔に被せて情報を吐くまで取らない拷問まがいのやり口(被された相手が口から血を吐くところも丁寧に描写している)と警察に協力した女性が組織に拉致され燃やされ、骨だけの姿になって組織のチンピラに処理される場面のインパクトが凄くてブラジルという土地で平和を守ることの大変さを痛感させられた。

そして特殊部隊の自衛隊なんか目じゃないほどの過酷な訓練が凄い、地面に撒かれた飯を時間内に食わされる場面が衝撃的。
mh

mhの感想・評価

-
ブラジルで大ヒットした社会派アクション。
スラムクリアランスにあたるBOPE(特殊警察作戦大隊:Batalhão de Operações Policiais Especiais)が題材。
組織図的には州軍の憲兵という位置づけっぽい。気をつけて見てるとなるほど警察とは一緒にしてないね。
うまくやるコツはギャングの武器と汚職警官というセリフに説得力が伴っているそんな世界。
実在するBOPEもギャングたちもかなりめちゃくちゃなことをやってる。
冒頭のシークエンスから回想に入って、ミッドポイントから冒頭の続きという鉄板フォーマット。子どもが生まれるので引退したい隊長のモノローグで引っ張っていく。
序盤はコメディ風味なのに、シリアス度が加速度的に増していく。
ギャングの怖さと、BOPEの怖さどっちも見事に描いている。
大学生かつ弁護士の卵でBOPEに所属しているというもりもり設定でも説得力あった。隊長がストレスのせいでメンタルに来てるくだりも良かったなぁ。
地面にぶちまけたご飯は食えない。
エンタメ的面白さも備えたこんな作品で、ベルリン国際映画祭の金熊賞に輝いているのは素直にすごい。
次作はブラジルで超ヒットしたとのことで、それも見よう。
めちゃくちゃ面白かった!
babannba1

babannba1の感想・評価

3.9
警察なのに部隊章が頭蓋骨にナイフの殺意マシマシな組織を元にした作品。
緊張感、ストーリー、テンポどれも素晴らしい!
名作なのにサブスクであまり見ない
「シティ・オブ・ゴッド」でも衝撃を受けたが、まだまだブラジルには闇が蔓延っていると感じてしまう作品がまた出てきた。

リオでは街中でもそして警察組織でも、麻薬がはびこり汚職が蔓延している。
これに嫌気が差した二人の警官は「BOPE」と呼ばれる、特殊部隊に入隊を決意する。
そこはまさに地獄の訓練が行われる組織であった。

温情の欠片もない街で見出したのは、暴力に対してより暴力をという結論である。

ギャングの方がまだ優しいという意味すら持てそうな現状で、実在する組織「BOPE」は公開禁止を求める裁判まで引き起こしたといういわくつき。

まったくブラジルという国はどうなっているんだと嘆きたくなる。
Zak13

Zak13の感想・評価

5.0
これはプロモジャケが酷すぎる。システムに抗うか利用するかの選択論に近い面白い話。正義悪など単なるポジショントーク。
けん

けんの感想・評価

3.7
ブラジルのリオデジャネイロ州の軍警察、特殊警察作戦大隊(BOPE)を描いた作品!
ブラジルの危険な部分が凝縮された一作

2作目を先に鑑賞してしまっていたのですが、今作の方がアクションは少なめ!どちらかと言えば2作目の方が好みですね🥴
ですが今作も緊張感が凄い🫥他の国ではちょっと出せない雰囲気…
1番びっくりしたのが警官が発見した死体を別の区に移動させて他の管轄の警察に任せようとしていたところ笑 
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
第58回ベルリン国際映画祭金熊賞。
ジョゼ・パヂーリャ監督作。

リオ・デ・ジャネイロを舞台に、スラム街ファヴェーラに巣食うギャング撲滅のため死力を尽くす特殊警察作戦大隊“BOPE”の姿を描いたサスペンス。

リオのファヴェーラで巻き起こる凄惨な麻薬抗争を描いた傑作『シティ・オブ・ゴッド』(2002)と同系譜のブラジル映画。ただ、ギャング同士の抗争を描いた『シティ・オブ・ゴッド』とは異なり、本作はファヴェーラを支配するギャングに武力で対処する特殊部隊BOPEのベテラン隊長と正義感に燃える新米警官の視点で、麻薬と暴力が蔓延するファヴェーラの実態とギャングと癒着した警察組織内部の腐敗を暴き出す。

テーマは法と正義。マチアスは新米警官でありながら、その事実を隠してロースクールで法を学ぶ。いずれは弁護士になり法で人々を守りたいと考えるマチアスだが、警察内部の腐敗を目撃したことでBOPEへの入隊を決意する。BOPEのやり方はまさしく“超法規”的。ギャングさながらの残虐な拷問は当たり前で、ギャング逮捕・殺害のためなら手段を選ばない。何よりも法を重んじていたはずのマチアスも次第に法を無視したBOPEの独善的なやり方に染まっていく。
大学で誰よりも理論的だった前半のマチアスの姿と、脅しと暴力と権力を武器に人々をコントロールしていく後半の姿の強烈な対比。凶悪なギャングが巣食うファヴェーラで生き残るためには、そこに入り込む者自身が変わらざるをえない現実を突きつける。絶対的な悪に対処するために歪められていく正義。だが、逆に言えば、超法規的やり方でないと悪を撲滅できないという側面がある。

現場で役に立たない法に従うべきか、それともBOPEの独善的な正義に従うべきか。最終的に決断を下すマチアスの姿が凄烈に印象的で、リオ・デ・ジャネイロという南米を代表する世界都市が抱える深く複雑な闇を浮き彫りにする。

入り組んだ迷路のようなファヴェーラで展開される熾烈な銃撃戦のシーン(アクション要素)は意外と少ない。どちらかと言えばアクションより、法と正義の狭間で揺れる新米警官の葛藤や、BOPEからの引退を望む一方で強硬的姿勢で部隊を率いるBOPE隊長の苦悩や後悔といった人間ドラマを、正義不在の警察組織とファヴェーラの過酷な現実の中に描くことを重視した作劇。腐敗し切った警察組織が頼りにならない中、超法規的に独自の制裁を下すBOPEの姿が真に迫る。
db

dbの感想・評価

3.3
『シティ・オブ・ゴッド』のスタッフによる、危険なスラム地帯を舞台に、ドラッグの密売組織とエリート特殊部隊の戦いを描くクライム・アクション。

リオ・デ・ジャネイロにローマ法王が来訪することになった。警察のエリート特殊部隊BOPEの隊長ナシメントは、法王が宿泊を希望した場所の近くにある、危険なスラム地帯にはびこる麻薬ディーラーを一掃せよとの命令を受ける。
 妻が妊娠し、過酷な部隊を引退しようとしていた彼だったが、この最後の仕事だけは、断ることができなかった。一方、正義心に燃える新人警官のネトとマチアスは、高い志を持って警官の任務を始めるが、腐敗し、堕落しきった警察の実態にショックを受ける。彼らはやがて、最も過酷で、最も死に近い任務をこなす超エリート部隊、BOPEへの入隊を希望するが…。
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ドキュメンタリーなタッチで描かれているので、見る者を選ぶ作品だと思われるけれど、ブラジルという国の片隅を知れるという意味でも一見の価値はあった作品。

続編も評価が高いようなので機会があったらぜひとも視聴したい。
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