Ryoma

ハードエイトのRyomaのレビュー・感想・評価

ハードエイト(1996年製作の映画)
4.3
ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編デビュー作。1996年に撮られたと思えないほどにスタイリッシュなカメラワークやとにかくセンスのいい音楽が印象的。比較的淡々と進んでいく中における“静“と“動“のメリハリの効いたストーリー展開に引き込まれた。ジャンル的にはノワールに該当するんだろうけれど、償いや優しさ、人と人との繋がりにも触れることができる重厚なヒューマンドラマにも仕上がっていたように感じた。若干26歳ほどで撮ったとは到底思えないほどに、“映画“として完成していて、本当に恐るべしって感じ。他の作品も観てみたい。


ストーリー
母親を亡くした青年ジョンは葬儀代を稼ぐためにラスベガスを訪れるが、失敗して一文無しになってしまう。途方に暮れるジョンの前に初老の賭博師シドニーが現われ、カジノで勝つ方法を伝授。数年後、シドニーのおかげで一流ギャンブラーへと成長を遂げたジョンは、クレメンタインという恋人もできて満ち足りた生活を送っていた。ところが、友人ジミーの存在がジョンの人生に思わぬ波乱を巻きおこし……
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