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ブーリン家の姉妹のkuuのレビュー・感想・評価

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)
3.7
『ブーリン家の姉妹』
原題The Other Boleyn Girl.
製作年2008年。上映時間115分。

後に英国黄金時代を築くエリザベス1世の母となるアン・ブーリンと、その妹メアリーの王の寵愛を巡る確執を描く歴史劇。
姉にナタリー・ポートマン、妹にスカーレット・ヨハンソンと若手トップ女優が競演。
脚本は『クィーン』のピーター・モーガン。

本作品のキャストのうち5人が、マーベルコミックのキャラを演じてる。
マーベルがいかに売れ線をキャスティングするか、また、今作品のキャストがエエんか物語ってるかな。
エリック・バナは
『ハルク』でタイトルキャラクターのブルース・バナー博士/ハルクを演じ、
アンドリュー・ガーフィールドは
『アメイジング・スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン2』でピーター・パーカー/スパイダーマンを演じ、
ナタリー・ポートマンはマーベル・シネマティック・ユニバースでジェーン・フォスター博士を演じ、
スカーレット・ヨハンソンはマーベル・シネマティック・ユニバースでナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを演じ、
ベネディクト・カンバーバッチはマーベル・シネマティック・ユニバースでスティーブン・ストレンジ博士を演じてる。
ヨハンソン、ポートマン、カンバーバッチの3人は、実際に『アベンジャーズ』で共演。
『エンドゲーム』じゃ、シーンを共有することはなかったけど。

さて、お話は、
16世紀イングランド。新興貴族のブーリン家は、世継ぎに恵まれない国王ヘンリー8世に長女アンを差し出す。彼女が世継ぎの男児を産めば、一族は富と名声が得られる。しかし、王が目をかけたのはアンの妹メアリーで。。。
もう少し詳しく書くと、
英国王ヘンリー8世(エリック・バナ)は、イングランドの王座に座っている。
貞淑な妻キャサリン・オブ・アラゴン(メアリー王女の母ちゃん)は、またしても死産で息子を産んだばかり。
王の不満が高まり、名誉ある妻への愛情が薄れていくのを感じた側近は、王に愛人を作る時期が来たと考える。
彼は、自分の妹(クリスティン・スコット=トーマス)とその社交界入りした夫、トーマス・ブーリン卿の家族に声をかける。
彼らには2人の愛らしい娘がいる。 
アン(ナタリー・ポートマン)は美しく非常に賢い娘で、メアリー(スカーレット・ヨハンセン)も色白で親切で優しい娘さんやけど、頭の回転はそれほど良くない。
待てよ、メアリーは田舎の大地主に嫁いだばかりだから、残るはアンだ。
父親は王様を田舎の屋敷に招待し、王様が年上の娘と知り合いになれるように。
せや、キツネ狩りの際、馬に乗ったアンが一行を彼女だけがよく知っている危険な場所に導いたため、ヘンリーは怪我をしてしまう。国王は寝たきりになってしまい、辛抱強くて介護が得意なメアリーが看護師に指名される。突然、メアリーを気に入ったヘンリーは、王であるがゆえにブーリン家全員を宮廷に移し、結婚したメアリーを愛人にする。
拒絶されたアンは、かつて愛した姉のためにトラブルを起こしちゃう。
しかし、ヘンリーはアンを捨て、メアリーだけを愛しているのだろうか?
それはわかりません。。。
今作品は、どこかで聞いたことのあるような、もう一度語られるべきストーリーを持つ興味深い時代劇です。
ほとんどの人は、アンが最終的に王と結婚し、エリザベスを出産し、その後、何かの論争で首を落とされたという話を聞いたことがあると思う。
しかし、ここではあまり知られていないが、彼女のずっと優しい妹の肖像が描かれている。
彼女もまた、父ちゃんの非常識な策略により、王と関係を持った。
主役として、ポートマン、ヨハンセン、バナ以上に格好いいトリオはいないやろうし、彼女たちは非常によく演じている。
脇を固めてる役者もみな素晴らしかった。
また、特筆すべきは衣装で、その豪華さは価値がある。
余談ながら、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンは、自分のキャラを知るためには、衣装が不可欠だったと云ってます。
ドレスは姿勢を良くし、色は個性を表現するのに役立ってた。
アンの大胆でシンプルな色使いは、彼女が大きな目標を持っていることを表し、
メアリーのソフトで複雑なデザインのドレスは、彼女がより控えめな人間であり、自分らしくいようとしていることを表してんのやろな。
また、美しい風景や優れたプロダクション・バリューがあり、脚本も興味深く、歴史を生き生きと表現しています。
ほんで、重要なことは、フェミニズムが、最近の現象である一方で、女子は有史以来、世界の転換期に重要な役割を担ってきたことを、この映画が明確に示していることかな。
ロマンスが好きで、時代劇に憧れる方には間違いない作品かな。
しかし、普段は気にならない人でも、ドラマが重く、スターが素晴らしく魅力的なこの作品には、きっと魅力を感じるんちゃうかな。
kuu

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