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ブーリン家の姉妹のB子sのレビュー・感想・評価

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)
4.0
このあたりの話は、エリザベス女王にも続く話なので非常に興味深く漫画から文献から調べた事がある。

やや史実からのアレンジはあったが、主演2人の静かな演技がとても良かった。

アンブーリンは悲劇のひとであるが、
キャサリン妃を追いやった野望の塊ともいわれている。
その辺のしたたかさと絶望感がうまい具合に表現されていた。
妹ちゃんとの対比が良いスパイスです。

ヘンリー王はイメージにピッタリのゴツさがあった。(肖像にも似ている)
この映画でも最低野郎である事に違いは無いし、ビジュアルも個人的に超苦手なのだが、なんとなく色気というか魅力のある人として描かれており、姉妹に感情移入しやすかった。
そんな彼は要か不要かで非情な判断、切捨てを行うが、
そうなった時には直談判など通用しない。

絶対王制とはそういうものなんだな。
おそろしい。
一枚上手なんて無理な話。

ナタリーは流石の演技力で
気が強く、野心家のアンを好演。
イヤな女なのだけど、処刑シーンはやるせない気持ちになった。

女優達は去ることながら、美しいシーンも多かった様に思う。
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