Garararara

ブーリン家の姉妹のGararararaのネタバレレビュー・内容・結末

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

英国国教会設立のヘンリー8世は知ってたけど、途中から気づいた。
こういう流れだったんだ。

優秀な姉とその影にかくれた妹の争い。
女性を道具にする男たちと好色王。
それが当たり前の時代。

「メアリーにも教養はあるわ。私が教えたの。それを男の出世や快楽の道具にされるとはね」(母)
これが全ての時代。

「観察しなさい、宮廷の女たちが優雅に男を操る様をね。声高に主張せず、男を立てること。それが女の武器よ」(母)
そんな時代の女性の戦い


フィリッパ・グレゴリー/The Other Boleyn Girl

アンに縁談…ケアリー家長男ウィリアム
→メアリーを、アンは商家にはもったいない

ヘンリー8世
キャサリン王妃死産
イングランド王の愛人

アンを追って王が落馬
メアリーが看病(30分、既婚)
→宮廷に召し抱え→枢密院へ入れるため夫に売られ、姉(アン)に恨まれる

「宮廷は人を変えてしまう。大抵悪い方にね」

“この身も心もお前の手に委ねよう。忠実なしもべにして友ヘンリーより”
→ヘンリー・パーシーと結婚、初夜済、未来のノーサンバランド公爵夫人→貴族間の結婚は王が決める、不適切な行為(正式な結婚前のセックス)
メアリー・タルボット…婚約者
→フランス王妃の下へ
「お役に立ち楽しませれば認めてくださる。王妃に学んで、観察しなさい。宮廷の女たちが優雅に男を操る様をね。声高に主張せず、男を立てること。それが女の武器よ」(母)

メアリー懐妊→流産の危険→隔離して安静→王の興味下がる
→アンを戻し、王に興味を持たせる。

「誓おう。妻とは二度と寝ない。妹とは口もきかぬ。希望をくれ」
メアリー出産→男児
王妃閉経(侍医)

「簡単に体を許すからこんなことになったのよ」
「愛する人に捧げただけ。王も私も」
「男の愛など無価値。愛を選んだお母様が得たのは無力な夫だけ。権力と地位なき愛は無意味よ。私が産むなら私生児にはしない」
「でもそれは反逆罪よ。結婚は無理。王妃がいるのよ」
「王子を産めぬ王妃など」
「高望みだわ。いつもそう」
「王妃の措置は王が。結果は田舎出聞くのね。ロッチフォードで。夢だったんでしょ?田舎暮らしが。子どもと2人で」

「王妃と別れたい。理由を探せ」
→王妃「教皇の許可を」

「私のものになれ」
「申し上げたはず。結婚するまで…」
「黙れ!お前のせいで国が割れた」
「むしろ感謝すべきです」
「ローマとも…」
「腐敗した教会との決別です」
「良き妻を離縁」
「王子も産めずローマと結託した女よ」
「私は破門される」
「新しい教会の長になるのです。神に近い英国国教会の…」
→王狂気へ
民はキャサリン王妃(カトリック教会)支持
→アン王妃を「魔女」

アン出産→女の子“エリザベス”

ジェーン・シーモア

アン…2人目は流産、王は興味を無くしてる(立たない)
「他の男と寝れば反逆罪」→ジョージ(弟)→ジョージ妻を目撃
→ジョージ牢獄
裁判…全員一致で有罪
→ジョージ…公開斬首刑、アンはメアリーが助命嘆願「エリザベスをお願い」
“メアリー、お前は命がけで来た。尊敬と愛情ゆえにお前の命だけは助ける。二度と宮廷には来るな。再び情けをかけることはない。お前に神の加護を。我が息子にも。アンの魂に神の慈悲を”
→アンも公開斬首刑
→メアリーがエリザベスを連れ帰り

2年後不名誉のうちに-
父トーマス・ブーリンは死亡
叔父ノーフォーク公は-投獄され-ひ孫までの三代が反逆罪で処刑された
ヘンリーによるカトリックとの決別はイングランドを永遠に変えた
メアリーはスタンフォードと結婚、宮廷を離れ幸せに暮らした
世継ぎの不在という王の不安は杞憂に終わった
彼の継承者はその後の王国を45年間統治
それは息子ではなく、アンが残した赤毛の娘、エリザベスであった

野で遊ぶ子供のエリザベスのアップでend。

20230623 511
Garararara

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