MINAMI

動くな、死ね、甦れ!のMINAMIのレビュー・感想・評価

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)
4.5
ヴィターリー・カネフスキー監督

タイトルが魅力的映画ランキング、堂々の世界1位!

これはフィクションだが、人間が生きるドキュメンタリーをまじまじと観た気分、
ガリーアのワレルカへのビンタがあまりに強くてあまりに強かった。
どこか、大好きなサリンジャーの作品のようで、なんとなくトリュフォーやキアロスタミのような自然で真っ直ぐな目線がある。

生きるのに必死で、頭の中は自分のことばかり、今日と明日の境目さえも分からなくなる。
死への恐怖も忘れて、生きる美しさにも気づかずにいる、誰かにふと迷惑をかけたくなって、いつも身近にいた人はいつの間にやらいなくなった。
動けなくなったら、死ぬだけか、いやまた甦ればいい。

溢れんばかりの生命力、
不変なものは、変わらないものを変わらないままに過ごすには、
今日を今日として過ごすには、

動くな、死ね、甦れ!
MINAMI

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