このレビューはネタバレを含みます
フョードル・ボンダルチュク監督による2005年ロシア・ウクライナ・フィンランド合作映画。脚本はユーリー・コロトコフで、1988年のアフガン紛争中の3234高地を巡る戦いの実話に基づくらしい。
出演者は、アレクセイ・チャドフ、アルトゥール・スモリアニノフ、コンスタンティン・クリュコフ、イワン・ココリン、ミクハイル・エブラノフ。
ウズベキスタンでの新人志願兵の猛訓練が米国映画ととても類似していて面白く思った。戦闘シーンは、ロシア国防省が撮影に協力したとのことでなかなかの迫力。新人達が配属された中隊が、大量のアフカン兵の攻撃により徹底的にやられて、ただ一人のみ生き残るというアフガン戦争のどうしようもない過酷さを描いていて驚かされた。
少しも英雄的でなく、あんなに仲良くなった仲間たちが呆気なく死んでいってしまうのが、実にリアル。
命をかけて守ったはずの祖国、ソ連が亡くなってしまったとのアナウンスも、痛痛しい。ロシアにおけるベトナム戦争の悲劇をきっちりと描き切った感じ。