ボンドレイク

サイキック・アクション/復讐は夢からはじまるのボンドレイクのレビュー・感想・評価

4.9
 ギャハハ!!笑  最高。 こりゃヒドイな笑笑 パクリ、セルフオマージュ、テンプレ、ジャンルごった煮のトンデモ映画ですぜ!
 この面白さを分かり合える友達ができる確率0.001%!!笑笑

  VHS化、LD化(どちらも入手困難)はされたものの、DVDは通り越して現在は配信のみ、、 この待遇は非常に勿体ない作品です。 
 
【ネタバレしないあらすじ】
 ネタバレしてもネタバレになるような映画じゃないです!!今作は!
 ネタバレ全開でレビューするんで、ネタバレしないあらすじはありません〜!
 あ、でも本当に 全然ネタバレになんかはなるようなネタじゃないので安心して読んでください〜笑笑
 逆に、今作の魅力はネタバレしないと伝わらない内容だし笑

 いやぁ、今日 偶然ツイッターで見つけた、 今作の とある場面のヤバさに惹きつけられて Amazonで配信HD版を2000円でポチっちゃいました笑
 気になってから観るまでが、今までで最速の映画かも笑笑

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 本作を観るなら、デ・パルマ監督の「フューリー」、ジョン・ウー監督の「男たちの挽歌」、サモ・ハンの「福星」シリーズや"キョンシー"シリーズあたりを観てからのほうが100%楽しめるので、よろしくですっ笑
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 今作、どうやらサモ・ハン・キンポーがプロデューサーとして仕切ってる(?)っぽいので 内容のハチャメチャさも正直納得?笑 サモハンプロデュース作品、観るのは初めてだけども笑 でも、このハチャメチャなエンタメ感、噂に聞いて想像してたまんまで笑った。



 まず、サモハンの福星シリーズにあったような、セクハラコント(時代だ 笑)、おバカコント、唐突な 事件巻き込まれ系、オールスター(あるいは顔馴染み揃い?笑)、そしてアクション といった要素がある。


 それにプラスして今作の特徴として、デ・パルマの傑作「フューリー」から丸パクリしたであろう 実験台にされた男が研究所の女性職員に引き留められる下り や、 脳筋どっくんどっくんサイキック 、爪から流れ出る血、スローモーションな悲劇シーン(ここ、旨味ポイント)

 ジャーロ映画(たぶん時代的にアルジェントのシャドーとか?笑 それに色合いとかもシャドーぽかったし笑)からの影響ありまくりな ちょいゴア殺人シーン、

 サモハン自身が生みの親であるキョンシーをフィーチャーさせたホラーシーン、

 ってのがあるかな。

 そういった色んなジャンルの要素が交互に乱立してくるような形で出てきます。
 おバカコメディな雰囲気 から 一気にホラーな雰囲気になったりと これ一本でお腹一杯になれる感じ。


 本人の名前まんまのチョウ警部 役で出てきたチョウ・ユンファ。まさかの悪徳警官で人殺しするんだけど、標的を殺すのが中々すんなりといかず どこか手際の悪さを感じる笑
 見た目が凄く「男たちの挽歌」のマークそのまんまなのに、警官役で しかも 極悪な殺人鬼なんで、脳がバグりまくる笑笑
 途中、もはや主人公にまで見えてきちゃうしな笑笑

 んでお次にあのアニタ・ムイも、殺人現場を目撃してしまった歌手のムイという 本人役(??笑笑)での出演 笑
 なのに、今作の主題歌はアラン・タムが歌ってるっぽいっつうね笑笑

 でも自分が観た、Amazonでの配信バージョンだと全く主題歌は流れなくて残念、、 権利関係??
 その代わり、二代目ハンサムの主人公とチョー可愛いエミリー・チュウがべったり濃厚にやっとる場面でかかった、安物なアート・オブ・ノイズの「Moments in Love」みたいな曲に差し替えられてた笑笑

 まあ、パクリ文化の根強い(冗談よ笑)香港映画らしいかもっ?笑

 で、今作の大目玉がクライマックスのど派手アクション。
 レビューの最初のほうに書いた、例のツイッターで見たとある場面、がこれです。
 たぶん、この場面だけ見せたら誰もがこの映画観たくなるだろうか、見せない!笑
 その前に男たちの挽歌とかフューリー観て出直してこいってんだ!笑笑

 このクライマックス、凄いですよ笑 なんか、映画変わった??ってなるくらい、お笑い要素ないし、ちょいとグロいし、なんてったってアクションがヤバい。

 主人公がサイキック能力を駆使した結果、悪役のチョウ・ユンファ目掛けて、次から次へとグァングァン飛んでくる廃車たち!
 跳ね飛ばされ、引きずり回され、押しつぶされまくりのチョウ・ユンファ!!
 そして、山積みの廃車に下敷きとなり、グハーとスーパー吐血してウルトラな絶命を果たす!笑
 悪役の死に方ナンバーワンはこれに決まりだな。

 けど、なんだか途中で可哀相になってきて、ユンファ兄貴を応援してる自分がいた笑
 中盤で、これでもかと命を狙われまくるエリック・ツァンも同じく笑

 なんじゃこりゃ?!笑笑 な、80年代香港製量産型エンタメムービー。ハチャメチャな荒々しさと豪華さだけで勝負してくる所が、ちゃんとした映画づくりなんか どうでもいいぜ! という作り手のイカれた思考を感じられて最高。

 そう、当時はこんな感じの娯楽映画が香港では当たり前だったそうな笑

 そういえば、チョウ・ユンファってジャッキーからの「プロジェクトA2」オファーを蹴ったのって "悪役がイヤだったから"じゃなかったっけ?笑
 やっぱり、ユンファ兄貴ってジャッキーの事あんま よろしく思ってない感じなんかね?笑笑
ボンドレイク

ボンドレイク