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フライド・グリーン・トマトのyumikoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1930年代、アラバマ州に暮らすイジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)と親友のルース(メアリー=ルイーズ・パーカー)のお話。

ある日、老人ホームを訪問した主婦エヴリン(キャシー・ベイツ)が、そこに住むニニー(ジェシカ・ダンディ)と知り合い、ニニーが語るイジーの身の回りで起こった男性の失踪事件の話を聞いたのだった。

ニニーはイジーの子供の頃から詳しく語り、いつしかエヴリンは話を聞くためにニニーのもとを訪れるようになる。

子供の頃、最愛の兄を列車事故で亡くしたイジーは、人とは関わらず大自然の中で過ごしていた。幼馴染で、兄が想いを寄せていたルースがDVを受けていることを知ると、ルースを呼び寄せ、鉄道駅近くでカフェを開き暮らすことに。メニューは「フライド・グリーン・トマト」が。

ルースはまもなく男児を出産するが、夫の手が近くまで迫る….

まだ、黒人を奴隷にしていた南部のお話なので、ビッグ・ジョージやその家族が、イジーたちの世話をしながら暮らしてる。黒人に対しても公平に接するイジーなんだけど、中にはよく思わない人々も。

そして、失踪するルースの夫。「今度会ったら殺してやる!」と口にしていたイジーが窮地に追いやられるが…

原作ではイジーとルースは同性愛だったらしいけど、本作では描かれてないのが、ちょっと残念です。時代的なものかな。

夫と倦怠期の主婦エブリンを演じるキャシー・ベイツのキャラもすごく良くて、「私はもう太った化け物じゃない」っていうセリフとかあって、「ミザリー」もちょっとで、嬉しい。

「鳥」や「ドライビング・ミス・デイジー」などのジェシカ・ダンディも安定のおばあちゃん。

ラストは、まさかと思った展開になってびっくりでした。

しかし、メアリー=ルイーズ・パーカーは病気にかかるイメージが強い。「ボーイズ・オン・ザ・サイド」ね。

女性主役の、古き良きお話でした。
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