「人生で一番何が必要か、おかげで思い出したわ。友達よ」
新年からいい映画に出会えた。
「違国日記」で出てきて観たいと思っていたけれど、それより前にどこかでクリップされていた。1990年代の映画特有の撮られ方と、過去を老人が振り返っていく流れよ。
わたし、1990年代の映画が絶妙にだめなときがあるんだけど、本作は流れる音楽と共に飽きずに観れた。
冒頭の子供時代の家庭に（南部なので）恐らく奴隷時代の流れの働き手がいる。
この時代から、アメリカではクリスピークリームドーナツ、あったんだな。
兄を亡くした幼少期の頃の主人公・イジー。「人はいつ死ぬか分からない」という反動からなのか、すっかり破天荒なボーイッシュガールになっていて、そのかっこいいこと。
そもそもこの時代設定・作られた年代において、女性2人が主人公だけど恋愛じゃない映画が珍しい気がした。
「違国日記」ではアセクシャルか同性愛者かもしれない子に薦めるシーンで使われていたけれど、観てみるとチャップリンの名言のように、「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」ということを思い出した。
