TAK44マグナム

ビリー・ブランクス in ヴィクトリィィーッ! キング・オブ・ドラゴンのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.0
みなさん、あけましておめでとうございます!
新年一発目の映画鑑賞は予定外の「スターウォーズ EPⅠ/ファントムメナス」を実家で、まっどな兄貴と共に観てしまったのですが、やはりレビュー一発目は、主にくだらない系を集めているDVDコレクションの中から選びたいと思いまして、こちらをチョイス!

ヴィクトリィィーーーッ!!でお馴染みの、日本でも大ヒットしたエクササイズビデオ「ビリーズブートキャンプ」のビリー隊長が主演したアクション映画「キング・オブ・ドラゴン」です!
ドラゴンとタイトルに銘打つからには、ビリー隊長、律儀にアチョー!!と叫んでたりします!

DVDのパッケージで、ビリー隊長が「ハイ、観ナイヤツ腹筋2万回!!」とドヤ顔でおっしゃってますので、腹筋20回やったら腹の筋肉がつってしまった過去を思い出しつつ、「これは観ないとヤバ死!!」と鑑賞した次第!
というか、洋画DVDで画面サイズが4:3のスタンダードサイズという時点でやる気が感じられず、観る前から不穏に(苦笑)。


麻薬捜査官のビリー隊長、まずは軽く密売犯と格闘になります!
「筋肉だけで頭カラッポな野郎だぜ」と密売犯に言われて頭にきたビリー隊長は得意の回し蹴りを連発、ディスコで大立ち回りです!
必殺のキックを決めて密売犯を倒したビリー隊長、「筋肉だって必要だぜ!」と格好よく言い返します!
キマッた!!さすがはビリー隊長!!

どうやらカナダのトロントから麻薬が流れてくるらしいので、現地の捜査官マイケルに協力して、元締めのリーを逮捕しにゆくビリー隊長!
到着するや否や、強盗犯とカーチェイス!
そして何故かカンフーマスターのパン師父の元で特訓を受けることになるビリー隊長&マイケル。
リーが腕利きの用心棒を欲しがっているらしく、その選定競技会に出場するための特訓なのでした。
「ワシの爪を会得しなければ殺されるだけだぞ」と物騒なことを告げるパン師父。
二人は修行を続けますが、こんな修行ではたして強くなれるのか甚だ疑問な方法ばかり。
腕立てやっているビリー隊長の上にパン師父がびょんぴょんと乗っかったり、そんなんばっかりで、ロッキーやベストキッドの練習方法の方がよっぽど現実的なような気がしちゃったのはパン師父には内緒です!
途中、道場のブロンド美人が水浴びからあがってくる時に服を隠す悪戯をしたりして息抜きするビリー隊長!
因みにこのブロンド美人さん、意外と強くて後半、活躍したりしますよ!

どうにか修行を終えたビリー隊長たちは競技会に参加、見事にリーに気に入られることに成功します。
そこから、犯罪の証拠をつかむための潜入捜査が始まるのですが、何千本も作られている潜入刑事モノそのまんまなので多くは語りません。ものすごい予定調和でストーリーが進行しますので安心です。
特筆するとすれば、ビリー隊長のラブシーンがあったりする事でしょうか!
なかなかやりますね、ビリー隊長!!
ちゃんと、おっぱいも出ますしね!
このラブシーンがあったから出演したのかもしれません。

さてさて、そんな嬉しいシーンばかりではないのが本作です。
やがて、あたりまえのようにビリー隊長たちの素性がバレます。婦警さんがリーの部下と繋がっていてバレちゃうんですけど、この婦警さんが割と美人さん!
なのに出番が少ないのが惜しい!
それはさておき、捕まって大ピンチのビリー隊長!
でも、マイケルは脱出、パン師父に応援を依頼します!
何となくビリー隊長も自慢の暴力をふるって逃走!
ここからは、やたらめったらカンフーアクションの連続です!
リー自慢の悪のカンフー軍団VSビリー隊長&マイケル&パン師父軍団のバトルが勃発!!

雑魚どもはパン師父と弟子たちが相手をして、マイケルは親玉のリーを追い、ビリー隊長はというとリー配下最強の男カーンとのタイマンという見せ場が待ってました!!
このカーンとかいう奴が、DVDパッケージには「想像以上に巨大な大胸筋を持つ敵」と説明されているほどの物凄いマッチョマンで身長も高い金髪ロン毛野郎なんですな!
はっきりいって見た目ではビリー隊長に勝ち目なさそうです。
そんなんなので、ぶん殴られ、蹴り倒されるビリー隊長!

そういえば、忘れてましたが、リーは逃走する前に建物すべてを破壊するほど強力な爆弾を起動させておりまして、残り時間は四分を切って、残り少ない状況。
そんな中、ビリー隊長の戦いは延々と続きます!
どう考えてもタイムリミット過ぎちゃっているんじゃないかというぐらい、ビリー隊長は戦い続けるのです!
パンチとキックの応酬がほとんどなので淡泊なのが玉にキズですが、とにかく戦い続けます!
頑張れ、ビリー隊長!!
合言葉はヴィクトリィィーーーッ!!だっ!!

一方、マイケルはリーを追い詰めていましたが、リーは扇子を武器に反撃!
まあ、でも所詮は扇子なんでね、何だかんだでマイケルはリーの捕縛に成功します。でも、タイムリミットが刻々と迫ってました!

ビリー隊長はカーンに対して、ついにパン師父直伝のワシの爪のポーズをとります!
おお!!いよいよワシの爪が炸裂するのか!!
・・・と、思ったら普通にキック!!
そうなんです、この映画、ワシの爪のポーズはとってもキメ技はいつもキックなんですね。なぜか。
怒り狂ったカーンは車でビリー隊長を追いまわします!
もう、どん考えてもタイムリミット過ぎてんだろう!!と、野暮なツッコミをいれているうちにカーンを倒していたビリー隊長!
マイケルを拾って仲良く脱出、ありきたりですがその瞬間に大爆発!
このチープな演出には全くドキドキもハラハラもしませんでしたが、けっこうなビルだった様な気がするのに爆発したのはショボい倉庫みたいなところだった事に、別の意味でドキドキ・ハラハラしちゃいましたよ!

・・・こうしてダラダラと書いてみると、ふざけた感じのツッコミ映画のようにも感じるかもしれませんが、実際はメチャクチャ大真面目な映画でしてね。
鑑賞する前は「どうせビリー隊長がちょこちょこっと緩いアクションを披露しているだけのボンクラ映画なんだろうなあ」と、もっと面白いツッコミをいれられるに違いないという淡い期待をもっていたのですが、そんな感じじゃなかったので申し訳ないけれど残念でした(苦笑)
あまりにも手堅い作りで、意外とちゃんとしちゃってました。
全てにおいてフツーというか。
ビリー隊長のアクションは普通に悪くないし、何より演技もそんなに変とかじゃないので、はっきり言ってしまえば思うようにディスれなかったという・・・(苦笑)
確かにヘンテコな部分もたくさんあるんですけれど(起爆装置に書いてある下手くそな漢字とか、簡単に開いてしまう金庫とか、せっかく盗んだものを簡単に投げ捨ててしまう強盗とか)、こちらがビリー隊長に求めたヘンテコ高度には全然届きませんでしたね・・・。
チープに見えるのは低予算のせいなので、ビリー隊長に罪は無いと思うのです。

DVDの特典には、ビリー隊長の声をあてた小杉十郎太さんのオーディオコメンタリーや、何故かボビー・オロゴンの「爆笑ボビーズブートキャンプ」とかいうふざけたのが収録されていて、そっちの方が笑えるという意味では面白いという(汗)。

まあ、なんていうか、奥さんが日本人で大阪に住んでいたこともあるビリー隊長なので、我々日本国民としては、そんな彼の知られざる俳優活動についても理解しておかないとならないであろうし、その点では意義のある96分でした。
・・・と、かなり無理矢理な締め方をしようと思います!

それでは、こんなボンクラレビューばかりですみませんが、今年も嫌にならずにお付き合いのほど、宜しくお願い致します♪
ぺこり~ぬ!

あ、忘れてた!一応、1000本目です〜\(^o^)/


セルDVDにて