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このすばらしきせかいのdarumaのレビュー・感想・評価

このすばらしきせかい(2006年製作の映画)
4.0
サンクスシアター。沖田修一監督に惹かれて。いや沖田節だね!じわじわくる…(観終わった後の方がくる。)ラストそこで終わり!?全部語らないでも想像つくのが素敵。でも凄くいろんな風に取れる。想像力。

古舘寛治さん、コタキ兄弟みが!(最初のウンチクで思った)っていうかどれもこういう感じと言えばそうなのか!?どハマりすぎる…^^
志賀廣太郎さん…(今観ると切ない)
主演の高校生くんは初見でしたが、いかにもな感じが良かったです。
友達の横田君がちょっとアリとキリギリスの石井正則さんに似ています。
あと!エンディング見てて驚いた…奥田洋平さんのお名前が!
先生役、という事はラスト直前の方かな?
沖田組常連の黒田大輔さんの名前を探していたら、声の出演でした(どこ!?)

観る前に少しレビューを読んで、大正琴がおらおらでひとりいぐもにつながっていると書かれていたのですが(確かに!)、私は病院の待合室のシーンが雰囲気似てるなぁと思いました。

シカ…実は昨日、全く関係ないのですがドラマの日本ボロ宿紀行を観ていて、まさにあの鹿みたいなやつが古びた旅館に出てきたので、うわー!!シカ!!家におるんかい!と思ってたら、まさかあんな事になるとは…
(昔は結構あったの?ヒグマの木彫りとかよりスケールがでかい)

あと、久保田の萬寿…名前覚えてしまった(笑。観終わって漢字調べた)

人生の一休みともとれるし、
復帰したのではなくて一時的なのかも?
(今では一般的だけど、でもこの時代だとどうなんだろう。2006年)
おじさんはもしかして病気?とかも思ったけど、沖田監督だからそれはないね。
そんなに大きな出来事ではなくて、通過点な気もする。
回想。

画角が正方形で画質が粗いので最初はうわしまった!(チョイスが)と思いましたが、そういう事ではありません。
でも途中ビデオテープが出てきて、もしかしてこれラストには画角が戻るのか!?と思ったけど、そんな事もありません(笑)

昔のよくある風景、を描きたかったのかな…?という気も。
(画角も含めて)

でも、共感を得たい、共有したいのは、現代にもつながっているような…
そういう所が普遍的。

サンクスシアター、どれを観るか事前にかなり調べて選んだので、沖田監督の長編第一作という知識はあったのですが(なので自主制作だからこの画質なのねという事はすぐわかりました)、観る直前にサンクスシアターへのメッセージを読んでグッと来てしまった。

もう一作も沖田監督にしようかどうしようか、ずっと迷ってる…
観終わっても迷ってる(笑)

追記)沖田作品っていっつもごはんが美味しそうなイメージだけど、本作も違わず、湯気がとても魅力的でした。ポットからお湯を入れてる所、ストーブの上に置かれたやかん^^
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