菩薩

ジャックポットの菩薩のレビュー・感想・評価

ジャックポット(1974年製作の映画)
4.2
ギャンブルはドラクエのカジノ止まりの俺がとやかく言える話ではないがめちゃくちゃ面白かった。ギャンブル好きな人って勿論その浮き沈みに身を任せる恍惚感に浸るのが好きってのもあるんだろうが、賭場に行けば「よぅ?調子はどうだ?」「いやぁ、からっきしだよ。お前の方はどうなんだ?」「まったくだな。だがよぉ、次のレースは4番、こりゃ確実に来るぜ」「ほんとか?じゃー俺も一枚乗らせて貰おうか」みたいなどーでもいい会話を繰り返すのが本当に好きなんだろうと思った、実社会から少し外れた所にあるコミュニティに対する帰属意識と連帯(勿論衝突もあるが…)。何一つ為になる事は無いし心に残る様なセリフも無いけど、ギャンブラーの「俺は自分を抑制出来てる」は酒飲みの「まだ全然酔っ払ってない」とほぼ同義なんだと思う。エリオット・グールドが終始軽薄さ全開で最高、抜け殻になってしまう最後はちょっとゾッと来る。あとコールガールのお子ちゃまみたいなパンツとケツ。にしても関連作で↓に出て来る『ワイルド・ギャンブル』の構図、パクリ過ぎなんじゃないか。
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