キム・ギドク監督作品
昼は学校に通い、夜は民宿で体を売る美術学校生と、性にコンプレックスをもつ民宿の娘の衝突と友情を描く
ギドクにしてはかなり優しい
本当のタイトルは、なぜか副題になっている『青い門』ですが、『悪い男』のヒットに便乗してこのような邦題を付けているだけなので、いうほど『悪い男』に近しい感じではないし、むしろ全然“悪い女”ではありません
しかも『悪い男』よりも前の作品であり、セリフも多くはないけど主人公の女の方も普通に話します
性に対して嫌悪感を抱く女性、売春婦として日夜男性に体を売る女性、性に惑わされる男性達などと、偏った愛を描くいつも通りのギドク節は炸裂しているし、画は抜群に美しい
しかし、底辺をどん底に落とし込むような救いのない苦しいラストを迎えることばかりな監督にしては、かなり珍しく希望が見える作品となっている
主人公の切ない表情が印象的で良かったなぁ…
〈 Rotten Tomatoes 🍅-% 🍿-% 〉
〈 IMDb ※7.0 / Metascore - / Letterboxd ※3.4 〉
2020 自宅鑑賞 No.483 GEO