簡単に言えば「アラジン」のジーニー邪悪版的悪魔が登場する、カラオケチェーン大手だったシダックスみたいな副題が付いたシリーズ三作目。二作目「WISHMASTER スーペリア」はVHSからDVDが主流になる少し前の99年という中途半端な時代に発売だったからかDVD化されてておらず未見（傑作「ヒドゥン」のジャック・ショルダー監督なので観たい！）。

そのジーニー邪悪版ジンは今回ショーン・コネリーの息子ジェイソン・コネリー演じる大学教授に憑依。ウェス・クレイヴンも携わった1作目のようなユニークなギミックで見せるド派手な大量殺戮は残念ながら今作では影も形もなく、特殊メイクも予算が減ったのか地味目に。主人公の女性の両親を事故で失った過去も特に展開には活かされてない上に危機的状況もスリルに欠け色々な要素が物足りない印象でした。それでも、大天使ミカエルを蘇らせるアイデア（大して活躍しませんが）、切断された手がヌルヌルと再生する所、ネズミの檻に顔を突っ込ませて顔をズタズタにする辺りはそれなりに良かったと言えます。

３つの願いを叶え、世界を征服しようと企むおっちょこちょい悪魔ジンたんがまたまた帰ってきたZE☆

今度は大天使ミカエルと一大バトルだ！

前作で毎度ながらヘタこいてオパールの中に封印されたジンたん。

幼い頃に事故で両親を失った大学生サブリナが美術館に調査のため置かれていたオパールに息を吹きかけただけでお手軽にジンたん復活☆

美術館の教授の姿を借りて今回もとんちバトルが繰り返されるだけのなんの目新しさもない続編となっとります。

しかし今回のヒロインは割と頭がいい様でジンの願いを逆手に取り、悪魔を倒すことの出来る大天使ミカエルを復活させて、と願うという起点のききよう！

契約に逆らえないジンはミカエルを現代に蘇らせるのだけど、サブリナの彼氏のグレッグにミカエルの魂が入りややこしい展開に(　ﾟдﾟ)

ついに大剣かついだ厨ニ病全開の彼氏(ミカエル)vsウィッシュマスター・ジンたんの壮絶な死闘の火蓋が切って落とされる！


ここまでなら意外に面白そうと錯覚起こすけど、このミカエルがマジで使いもんにならんポンコツでジンたんに全く歯が立たない出オチキャラ(´Д｀)
しかも『奴を倒せるの君だけだ』とかほざき出す始末なのでこいつこの映画に出演させた意味な。

ミカエルと応戦するジンたんの薄っぺらい木の棒すら切れない役立たず！その大剣は飾りか！

最終的に自分が死ねば３つの願いを叶えられないと悟ったサブリナが屋上からダイブして自殺しようとするも、それを阻止するジンたんがサブリナを庇いながら屋上から身を投げてサブリナを守るという悪役にあるまじき謎の急展開へと向かう。

その頃ミカエルは全く助けるそぶり無し！
ここあんたが助ける展開じゃね？笑

そもそも前作の設定思い出すとジンを復活させた者は不老不死になるんやなかったか？

ジンたんそもそも自分で作った設定忘れてません(^^;)？

ともあれ屋上から落ちる最中ミカエルから受け取った大剣を自らを守るジンに向かって容赦無く一突き。

最早ヒロインが1番の悪魔の様な気もするがこれでジンを倒してめでたく世界は救われましたとさ。


とりまミカエルが生身の人間よりスペック低すぎて最早存在自体謎なキャラという事しか特出すべき点はないので、とにかくジンたんの哀れなラストとともに泣くしか無いポンコツ映画やったですな。

• #ヘッポコ映画

２作目(DVD無い？)飛ばして、３作目。

今回のヒロインが思い付いた解決策は、大天使ミカエルを降臨させて闘う！
ほほぉ…と思ったのも束の間、『倒せるのは君だけだ』って。

悪魔ジンが全然ひねらない。
ここを期待していただけに、残念。

ヒロインが、彼氏に乗り移った天使と共に、教授に乗り移った悪魔と追いかけっこをするという、ほのぼのとした仕上がり。