たけひろ

SOMEWHEREのたけひろのレビュー・感想・評価

SOMEWHERE(2010年製作の映画)
4.0
男前でスターだけれど空虚な父親。

空虚さを埋める為のフェラーリや女たち。

フィギュアスケート、ビデオゲーム、朝食キッチン、卓球、水中でのお茶会、カジノ。

深夜に娘の眠るそばで弾くバッハのアリア。

なんでも持っているとなんにも欲しくなくなるのかな。

人気者でたくさんの人々に騒がれるほど孤独になっていくのかな。

皮肉だなあ。

彼は決して悪い人間ではなく、むしろ良い人間なんだと思う。

(女癖以外は)

無欲に自分を慕ってくれる娘と一緒に過ごす時間が最も充実していたように感じた。

孤独といえば、特殊メイクの型取りの為に鼻の空気穴だけを残して顔面にシリコンを塗りたくられた状態で、乾き待ちの時間にスタッフたちから放置されてたシークエンスでは、声に出して笑った。

スターでも、スターだからこそ、あんな時間もあるんだなあ。

驚いたのは、まだ少女だったエル・ファニングが、もうすでにエル・ファニングしてたこと。

もはやただの天使。

しかし…

スターな男ジョニーに群がる女たちよ!

おっぱいを簡単に見せすぎだ!

とはいえあのポールダンスは最高でした。
たけひろ

たけひろ