何十回と1人、部屋で観た映画を、シネマで観ているという状況にあまりにも感極まってオープニングでエンジンの音が聞こえてきた時にぼろぼろ泣いた。
このために、高いお金払って東京に住んでいる。こういうチャンスを逃さないために東京に住んでいる。上映を知って仕事終わりに駆けつけられるような環境のために東京に住んでいる。
しばらく心身の調子を崩していて、しんどくてしんどくて、そんな中でも映画は絶対に自分のことを否定しないな。
何回観ても「好きだな」と思える映画があるだけで、自分がすごく強く感じる。
一番好きなシーンで、やっぱり感極まって、文字通りポロポロと音がするみたいに泣いたんだけど、後ろから鼻を啜る音や、隣で顔を拭う影が見えたりして、もしかしたらたまたまで、あの人たちは全然泣いていなかったかもしれないけど、すごく愛おしい時間だった。
大事な夜だった。
(2023.12.15:25)
エンディングが流れて、鳥肌たった。今まで色んな映画を観て何回も「ラストに鳥肌~」なんて言ってたけど、本当に鳥肌がたったのは初めてだった。
衝撃とか、感動とか、そういうなにか理由はないんだけれど鳥肌がたった。
「あ、いま鳥肌たってる」って思いながらすごい泣いた…なんなんだ…自分でも分からないけど、こう、自分で意識してない深いところの感情にダイレクトにくる。
最初から最後まで「時間」っていう感じ。テーマというか、イメージというか。「時間」。
予告のTheStrokesのI'll try anything onceに瞬間で惚れて、そこから曲聴きたさに観たんだけれど、本当によかった。たまたま予告をみて、予告の曲に惹かれて、この映画に出会えてよかった。
全く大袈裟でなく、今まで観た何百っていう映画の中で一番「出会えて本当によかった」って思った。
なんだろう、この作品に 映画然とした批評とか、そういうのやめてくれ、汚さないでって思う反面、まったく別次元にあって、絶対に汚れない安心感がある。(18:8)
2回目:
1度見ていると、また違った見方ができた。これは回数を重ねる毎にどんどん感じ方が変わっていく感じだ。
1回目では「ちょっと長いな」と思ってたシーンが凄く愛おしくて大切に思えた。映画ってこういうことだよなあ。
特に、ダンスガールの風船ガムがはじけたあとの暗転の長さ、そこからクレオがギプスにサインを書くシーン。なんて綺麗で愛おしいんだと。
ギプスは手枷だったんだねえ。
ギプスを取ってから、初めて音楽が流れる。i'll try anything once。それと一緒にジョニーの笑顔もクレオの笑顔も。あ~すばらしい~~は~。
スパゲッティのシーンが苦しくてしょうがなかった。
本当こう、自分じゃ届かない、気付かないところに深く入り込んでくる。しかもそれに直ぐには気付かない。すごい。なんなんだ…。(18:8)
何回観ても廃れないというか、なくならないというか、薄くならない映画だ。
もう7回ほど観ている(2018.8.29/20)