アレックス・プロヤス監督・脚本によって製作された2002年のオーストラリア映画
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アレックス・プロヤス監督といったら、「クロウ/飛翔伝説」でブルース・リーの息子のブランドン・リーの事故死に居合わせた監督だし、「ダークシティ」「アイ,ロボット」といったSF映画で注目を浴びた監督だ。そんな監督が撮った青春映画だから、ちょっと変わっている。
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コミカルでテンポよくストーリーが進んで行くので観やすいが、肝心の主人公たちがあまりパッとしない。恋愛を絡めたバンド内のゴタゴタを描いたりしているが、感情移入するというテイストでもない。音楽映画という一面もあるが、どこかで聞いたことがあるような音楽ばかり。
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いい所があるとしたら、青春映画にありがちなアメリカン・ドリームを実現させるような甘っちょろい展開じゃない所だろう。これだけダメで、運だけでチャンスを掴んだ連中が、いちいちサクセスしてたらキリがない。そこで現実的な目線を保っているのは、この監督の性格が出ているような気がする。全体的に軽いノリの映画なので、軽い気持ちで観ると楽しめるかな。