エアール

ハード・テクニックのエアールのレビュー・感想・評価

ハード・テクニック(1997年製作の映画)
3.5
邦題はこんなですけど、笑
英題は”至福”意味する”Bliss”です!!
いや〜
にしても思っていたより深いお話でしたね。


結婚以来、
夫との夜の営みで一度も絶頂を得られたことがない不感症の妻と
妻をこよなく愛する夫とのやり取りを描いてる本作であります。
ランス・ヤングが監督を務めており
本編が進むにつれて
官能要素よりもドラマの部分に引き込まれていくという
なんとも面白い作品でした。

夫とベッドを共にしても
満足のいく快感を得ることができず、
さらには心のうちに秘めている何かに苦しみ続ける妻 マリア、
ひょんなことから実は妻が感じていないことを知ってしまった夫 ジョゼフ、
なんとか妻に絶頂を与えようと
ジョゼフは怪しげなセックス・セラピストに接触し
彼からさまざまな極意を学び始める。

あの手この手と
試行錯誤を繰り返しながらも
セラピストから教わる訓練を積み重ねていく夫は、
彼はその過程で妻の不感症の裏には
過去に体験した忘れ難い出来事が関係していることにたどり着く。

また、自身においても
それまでちゃんと見えていなかった一面があることを知り
物事の捉え方にも変化が表れ始める。

”人を愛すること”とは
いったいどういうことなのか、
そして愛する妻のために
今の自分にできることはなんなのか、
夫は苦しみもがきながら答えを出そうとするのだが…


シェリル・リーとクレイグ・シェファーがワケあり夫婦役を熱演してますね。
それから
一言で表現するならば、”マスター”、笑
セラピスト バルタザールに扮したのはテレンス・スタンプ!!
いちいち言うことが深イ!!!
人生経験がにじみ出ているというか
相手への伝え方も
それとなく工夫してあるし、笑
いい味を出してます。
エアール

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