ベビーパウダー山崎

血の甦る時のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

血の甦る時(1981年製作の映画)
3.0
巨大な新興宗教の組織が、わがままになってきた教祖(伝道師)デニス・ホッパーに愛想をつかし、ヨーロッパで噂の奇跡を起こせる「本物」の能力者をスカウトするため、組織の汚れ仕事を請け負っていたマイケル・モリアーティをイタリアまで行かせたのだが、能力者の女性とモリアーティは愛し合ってしまって…。
宗教(奇跡)のうさん臭さやメディアの洗脳、夜の闇での暴力、ホッパーの得意げな演説はシナリオ無視して好き勝手に喋っているだけだろうなあとか、それなりに見どころはあるにはあるが、結局はヤクザの女に手を出したチンピラが、その女と足抜けするだけの映画で、古典的な物語を芸術のそれっぽい映像で誤魔化しているようにも見えてしまって、そこまで上がらず(幸福な終わり方も好きじゃない)。モリアーティと能力者の女性がヤッてる最中に膣痙攣をおこして珍棒が抜けなくなるくだりが一番ドキドキした。たけし原作の『教祖誕生』との二本立て希望。